（写真：山陰中央新報社）

　一畑電車は７日、外部委託した列車の車軸組み立て作業で、１両の輪軸２本が日本産業規格（ＪＩＳ）の基準値に収まるよう数値が改ざんされていたと発表した。緊急点検し、安全性に問題がないことを確認したとしている。 　改ざんしたのはＪＲ東日本のグループ会社「総合車両製作所」。組み立て作業時にかけた圧力値を基準値に収まるよう改ざんしていたと９月２７日に発表した２１１４本のうち２本が、一畑電車に納入されていた。 　一畑電車によると、同製作所に組み立てを外部委託した６両のうち１両の輪軸２本で、基準値を最大８％超過していたという。一畑電車は２本を緊急点検し、安全性に問題がないとして今後も該当車両を使用するとしている。 　石飛貴之常務は「非常に重く受け止めている。外部委託先にはデータの出し方や再発防止に向けて要望していく」と述べた。