〈東京15区補選・決戦間近〉「与党もダメ、野党もダメ」議員バッジを外して挑む須藤元気「失われた30年ではなく、政府によって“奪われた30年”を取りもどしたい」
4月28日、公職選挙法違反事件で自民党を離党した柿沢未途前法務副大臣の辞職に伴って実施される東京15区補欠選挙の投開票が控えている。キャラの濃い9人が立候補した激戦区となったが、唯一の地元出身として立候補したのが、無所属候補の須藤元気氏だ。華やかな入場パフォーマンスでK-1やUFCでも活躍した元格闘家の須藤氏だが、戦いの舞台を政治の世界に移した現在もその戦い方は“変幻自在”といえる。わざわざ議員バッジを外して出馬した経緯など、本人に話を聞いた。 【画像】五月蠅い選挙カーの代わりに“選挙チャリ”で活動する須藤氏
選挙妨害に思うこと
――2019年7月の参議院選挙で当選し、任期をまだ1年残しながら議員バッジを返上して、今回無所属での出馬となりました。前回は立憲民主党公認での出馬でしたが、前回と比較してどんな違いを感じていますか? 須藤元気(以下同) 出馬に関するお金が全部自腹なのが大きいです。現時点で1700万円かかっており、供託金などは戻ってくる可能性もありますが、それでも約1000万円は必要になります。 ――金銭的な負担はしんどいですね。 ボランティアが少ないことにも頭を抱えています。ポスター貼りやメディア対応などはボランティアベースでやっているため、ボランティア不足は選挙活動にとって大きな痛手です。だからこそ、今ボランティアとして参加してくれている人たちには感謝しかありません。 ――現在、東京15区では“選挙妨害”に話題を奪われている印象です。お金やボランティア数だけではなく、“対戦相手”である他の候補者も悩みの種になっているのでは? 法律に抵触するような選挙活動は取り締まるべきです。ただ、先日ネット討論会に出席して、他の候補者といろいろ話したのですが、みんな「この国を、この街をなんとかよくしたい」と気持ちは共通していると感じました。なのでいろいろありますが、「このメンバーで戦えてうれしい」と素直に思っており、悩みの種にはなっていません。 ――須藤さんを批判する記事も見られますが、こうしたネガティブキャンペーンも気になりそうですが。 正直、批判的な記事は少ない印象です。“悪名は無名に勝る”ということなのか、同じ東京15区の候補者・乙武洋匡さんの批判記事が多くて嫉妬しています(笑)。悪名としてディスってもらって構わないので、もうちょっと記事を書いてほしいです。