〈東京15区補選・決戦間近〉「与党もダメ、野党もダメ」議員バッジを外して挑む須藤元気「失われた30年ではなく、政府によって“奪われた30年”を取りもどしたい」
質問主意書の提出本数、発言回数はゼロ?
――次に自身の参議院議員としての活動を振り返ってください。 私は実家が居酒屋で、元アスリートということもあり“食”の重要性は人一倍感じています。ですので、農林水産委員会に所属して、有機農業やオーガニック給食などの促進に取り組んできました。 ――食に関する活動がメインだったと。 コロナ禍では入国手続きがかなり複雑化しており、格闘技の大会に出場する外国人選手の入国に時間がかかるケースが目立っていました。元格闘家という経験を活かして、この問題の解消に少しは貢献できたと思っています。 ――とはいえ、参議院本会議で質問主意書の提出本数、発言回数がいずれもゼロであることを指摘する声がSNSで散見され、須藤さんの議員としての資質を疑う声もあります。 質問主意書に関してはデマです。これまで『パンデミック条約及び国際保健規則改正案に関する質問主意書』や『NTT法廃止議論に関する質問主意書』など21本提出しています。 https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/213/syup/s213011.pdf https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/213/syup/s213043.pdf ――発言ゼロに関しては? これは本当です。ただ、参議院本会議では無所属の議員は発言が許されていません。また、党に所属していても1年目の議員には発言の機会がほぼ与えられません。所属議員が少ない政党であれば別ですが、立憲民主党は大きい政党です。私にチャンスが回ってくることはなく、そのまま無所属になったために発言はゼロになりました。 ――それを聞くと発言ゼロの議員は他にも多そうですね。 調べれば与党の議員の中にも発言ゼロの人は少なくありません。発言だけではなく、質問主意書の提出がゼロの議員も結構います。 ――なぜ「須藤元気は質問主意書の提出本数、発言回数がいずれもゼロ」という意見に反論しないのですか? 周囲の人からも「否定したほうがよいのでは?」と言われます。ただ、政治は権力闘争です。足を引っ張ろうとする人の気持ちもわかるため、「好きに言ってください」というスタンスを取っています。