チャールズ国王やキャサリン妃の病状、家族の死、スキャンダルの再燃……今、英王室で何が起きている?
2019年11月に王室の公務を退いて以来、公の前に彼が姿を表したのは兄チャールズ国王の戴冠式を含め数回だけ。今回の追悼式にはコンスタンティノス2世の家族に招かれたというが、つい最近の2024年1月には、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する裁判資料が公開され、アンドルー王子の名前が書かれていたことが明らかになったばかり。 堂々と公の場に登場し、あまつさえ王室代表であるかのような振る舞いに批判が殺到した。 写真/セント・ジョージ礼拝堂では最前列に着席する姿(中央)も。
激務に追われるカミラ王妃
がんの診断を受け治療のために公の場から遠ざかっているチャールズ国王に代わって公務を一手に引き受けているカミラ王妃。2月から実に13件の公務をこなしており、中には数百人を招いたレセプションも含まれている。 2月末にはクラレンス・ハウスでウクライナのゼレンスキー大統領の妻、オレナ・ゼレンスカ夫人と会談を行ったほか、バッキンガム宮殿でBBCのエッセイコンテスト「500words」最終候補者を集めたレセプションを主催した。チャールズ国王のがん診断発表後、バッキンガム宮殿の報道官は「陛下は引き続き公務を全うされる」と述べている。 写真/バッキンガム宮殿で行われたBBCの「500 Words」ファイナリストのレセプションに出席したカミラ女王とトム・ヒドルストン。
カミラ王妃が1週間の休暇を取得へ
3月2日、英紙サンはカミラ王妃が1週間の休暇を取ることを発表。「海外で日光浴をするために専用機で出発する」と報じた。王室専門家イングリッド・スワードはこの休暇を取るべきだと主張したのは「彼女がここ数カ月で疲れ切っているのを見て取った」チャールズ国王だろう、と話している。 カミラ王妃は3月11日に王室の公務を再開予定。ウェストミンスター寺院で行われるコモンウェルス・デーの礼拝でチャールズ国王の代役を務めることになっている。
人手不足や先行きの不透明感が募る現状
ウィリアム王子(キャサリン妃の回復を支援するために規模を縮小したものの)、アン王女、エディンバラ公爵エドワード王子とソフィー夫人など、他の王室も同様に公務を続けている。そのほか、高位王族にはマイケル・オブ・ケント王子夫妻がいるが、高齢のため公の場から身を引いている。 チャールズ国王とキャサリン妃という王室の重要メンバーの不在、さまざまな情報を明らかにしない王室の態度から、王室の伝記作家であるサリー・べデルは『ピープル』誌に「誰もが不確実性によって不安を感じています。現在、君主制を取り巻く不確実性が多すぎます」と語っている。