トヨタRAV4〈いま新車で買えるクルマカタログ〉プレミアムキャラの強化でイメージ一新
RAV4 モデル概要:プレミアムキャラの強化でイメージ一新、トヨタ自慢のミドルSUV
現行RAV4の開発コンセプトは「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive(SUVらしい力強さと使用性へのきめ細かな配慮を兼ね備えた4WD)」。現行型は5代目となるモデルで、国内向けのモデルとしては2005年に登場した3代目以来の復活になる。 【画像】トヨタRAV4〈新車カタログ〉×24枚 ガソリン車の上級グレードを中心に搭載される新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、走行状況に応じて、前後トルク配分に加え、後輪トルクを左右独立で制御する“トルクベクタリング機構”により、ドライバーの狙い通りのラインを安定した車両姿勢で駆け抜ける高い旋回性能を発揮。また、4WD走行が不要と判断した時には、後輪に動力を伝達させる駆動系を切り離すディスコネクト機構の採用により、燃費向上を図っている。 パワートレーンは、直列4気筒直噴エンジン「2.0Lダイナミックフォースエンジン(Direct Shift-CVT)」と、ダイナミックフォースエンジンを搭載した新型2.5Lハイブリッドシステムを採用。また、ハイブリッド車の4WDシステムとして、最新のハイブリッド技術を継承した新型E-Fourを採用。後輪の最大トルクを増加させるとともに、前後輪トルク配分を100:0~最大20:80まで変更可能な制御を行う。
RAV4:スタイリング&パッケージ
新型の全長は歴代最大となる4600mm。全幅は1855mm。3代目と比較してもひと回りほど大きくなっているのだが、ワイドサイズのミドルSUVが普及してきていることもあって、数値ほどの大きさを感じさせない。 また、ウインドウエリアを大きく取ったこともサイズ感を感じさせない工夫のひとつ。これはおもに運転視界の改善を狙ったものだが、上端ラインの絞り込みを抑えたサイドウインドウ形状や大きなクオーターウインドウの採用により、キャビンのボリューム感を増加させたのも効いている。2BOX的な印象を強めるとともに、実用面にも優れたパッケージを与えている。 標準仕様車のフロントマスクは、ランドクルーザーなどのトヨタクロカン系と、カローラ スポーツに代表される最新のキーンルックを融合させたイメージ。オフロード感を積極的に狙っているアドベンチャーに対して、標準仕様車系は最近のクロスオーバーSUVトレンドを意識した顔付きに仕上げている。 巧みなアプローチ/ディパーチャーアングルの設定や埋め込み型のルーフレールの標準化など、実用性も考慮している点もトヨタ車らしい。細部に到るまで使い勝手も考慮した実践的デザインが採用されていることも見逃せない。 2Lガソリン車に設定されるアドベンチャーは、専用意匠や樹脂製フェンダーの装着などでアウトドア志向を強化したグレード。パワートレーンや基本装備などは標準ボディのガソリンモデルと共通だが、アクティブな加飾をプラスすることで上級設定に仕立ている。 標準車ともっとも異なるのはフロントマスク。標準車のフロントグリルの横桟はパンチングメタル調だが、アドベンチャーは半光沢の黒となり、桟幅も太い。デザインモチーフでもあるオクタゴン(八角形)を強調したグリル枠デザインを採用しており、最近のモデルとしては珍しく、バンパーラインを明確にしていることも特徴。エアダムまわりの重厚なスキッドプレートの造形も存在感に富んでいる。ボディ色設定も標準車とは異なり、ルーフを白とした2トーンの車体色は、アドベンチャーのみがOPで選べる設定だ。 【TOYOTA RAV4 ADVENTURE(2019年4月モデル)】●全長×全幅×全高(mm):4610×1865×1690 ●ホイールベース(mm):2690 ●車両重量(kg):1630 ●乗車定員:5名 ●パワーユニット:1986cc直4DOHC(171ps/21.1kg-m) ●トランスミッション:ダイレクトシフトCVT ●WLTCモード総合燃費:15.2km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:235/55R19 ◆サイドパネルに凹凸を巧みに組み合わせるなど、洗練さと力強さを両立。アドベンチャーはフェンダーアーチモールが大型化されたほか、全長や全幅、最低地上高なども標準仕様車に対して、5~10mmほど拡大されている。 ◆ヘッドライトやボンネットなどは標準仕様車と共通だが、フロントグリル/フォグランプ/アンダーカバーはアドベンチャー専用意匠を採用する。