トヨタRAV4〈いま新車で買えるクルマカタログ〉プレミアムキャラの強化でイメージ一新
RAV4:インパネ内装&シート
段重ねで立体感を強めたインパネは、流麗さに加えて機能感を意識していることも大きなポイント。インパネやドアトリムに施されるメタル調の加飾は豪華さを狙った演出というよりも、金属感を追加することでツール的な趣を高めるのが狙いのひとつ。豪華な内装加飾が人気のハリアーとは明らかに違ったアプローチで、RAV4の魅力を表現している。 標準仕様車の内装色は、黒系モノトーンと黒白2トーンの2パターンを設定。モノトーンは落ち着いた印象であり、2トーンはスポーツカジュアル的な印象。実車の印象はカタログで見る以上に異なっている。 一方、アドベンチャーはオレンジ色のステッチや縁飾りが施され、シートデザインも専用タイプ。スポーツカジュアルな感覚が一層強化されている。細部の造り込みや組み付け精度は、クラス標準以上で、丁寧に作られた道具やスポーツギアのようなインテリアだ。 キャビンスペースも広々としており、後席のニースペースやヘッドクリアランスもゆとり十分。後席にリクライニング機構がないのは残念だが、見晴らしの良さも手伝って開放感も良好。 ラゲッジも奥行き&幅も十分な余裕。2段式の床面ボードを高い位置にセットしても大容量が確保されている。トノカバーはアクセサリー設定になるが、専用アクセサリーとして防水型のラゲッジトレイなども用意されるなど使い方に応じた選択も可能になっている。
RAV4:パワートレーン
ガソリン車は、実用域の豊かなトルクと軽快なレスポンス、高回転までスッキリ回るフィーリングを持ち、久々にいいNAエンジンに出会った印象すら覚える優れもの。発進ギア付きのダイレクトシフトCVTとの相乗効果もあって自然な変速を実現。従来のCVT車の印象とはまったく異なる走りを堪能できる。 4WDシステムは、標準仕様のダイナミックトルクコントロールAWDでも十分な機能を持つが、上級のダイナミックトルクベクタリングAWDはその数段上を行く。ボディサイズが小さくなったかのようなキビキビした動きと、ノーズがインにスッと入っていく軽快感が印象的。 ハイブリッド車は、十分なパフォーマンスのエンジンとモーターの応答性の良さのおかげもあって、力強さや加速感はガソリン車より明らかに1ランク上。スプリット式のラバーバンドフィールもかなり抑えられており、重さを活かしたシットリした乗り味と動的質感の高さ、そして豊かな後輪トルクから導かれる立ち上がりでのググッとくる力強さは、ガソリン車では味わえない味になっている。