別の寺の僧侶が「住職」になりすまし「おじいさんの遺言」と正当性主張 お布施もらって法要営む 約1億円の損害賠償求め寺が提訴
■約1億円の損害賠償求め寺が提訴
関西テレビは男性への取材を試みたが、今のところ話を聞くことはできていない。 お布施は本来、寺に入るもので、男性側の利益が寺の損害にあたると主張し、西方寺はことし9月、男性側に損害賠償を求め大阪地裁に提訴。 訴状によると、10年以上の「なりすまし行為」などへの請求額は約1億円に上る。 27日に行われた1回目の弁論で、男性側は請求を棄却するよう求めたということだ。 西方寺 責任役員・僧侶 井尻雄二郎さん:僧侶として、これが正しいことなのか、もう一度自問自答してほしい。
■「檀家の奪い合いみたいな側面もあるかもしれない」
関西テレビ 神崎博報道デスク:仏教の世界も、檀家さんがどんどん高齢化していったり、今『墓じまい』などもあります。そうすると檀家さんが先細る中で、お坊さんがある種生き残りをかけた檀家の奪い合いみたいな側面も、もしかしたらあるんじゃないかと思います。 今回のなりすましに関して、損害賠償の請求額は約1億円だという。 菊地幸夫弁護士:なりすまし自体は、その場で認めている。裁判で認めるかどうかは分からないですけど。問題は請求額。お布施とか領収書を出さないですよね。そうするとどうやって裁判所に立証していくのか。少し難しいところなのかなと思いますね。 宗教活動で得た収入というのは税金がかからないからこそ悪質ということも言えそうだ。 関西テレビ 神崎博報道デスク:お布施に関して言うと、確定申告をするわけではないので、被害総額の算定が非常に難しい。菊地弁護士が言ったように、裁判での認定も難しいことになりますね。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年11月28日放送)
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