静岡知事「自然を守り工事」強調 就任後初、リニア現場を視察
静岡県の鈴木康友知事が10日、5月の就任後初めて、静岡市にあるリニア中央新幹線静岡工区の工事予定場所を訪れた。トンネル掘削に伴う大井川の流量減少対策の一環で、取水を抑制するダムの稼働状況などを確認。終了後、報道陣に「JRの対策が進んでいることが確認できた。南アルプスの自然を守りながら工事を進めるため、スピード感を持って対応していく」と強調した。 視察にはJR東海の水野孝則副社長も同行。報道陣の取材に「早期着工に向け、県や市町と信頼関係を積み上げていきたい」と述べた。 JR東海は当初、品川―名古屋間の2027年開業を予定していたが、34年以降となる見通しだ。