カリミアン戦が「試合結果保留」という異常事態のイストラテが「あれは演技。オスカーを受賞できる」とばっさり【K-1】
「K-1 WORLD GP 2024」(10月5日、大阪・エディオンアリーナ大阪)の一夜明け会見が10月6日、大阪市内で行われた。 「K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選」でシナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)と対戦したクラウディオ・イストラテ(ルーマニア/Kombat Gym)が試合についてコメントした。 2人は昨年9月に行われた「30周年記念無差別級トーナメント」の準決勝で対戦するもカリミアンの再三の反則行為で試合は荒れ模様に。反則での減点もあり、判定でイストラテが勝利を収めた。今回は遺恨決着戦となるはずの試合だった。 今回の試合では1Rにイストラテがダウンを奪った後、立ち上がったカリミアンとの攻防の中でクリンチの離れ際にイストラテの後頭部へのパンチを受けたカリミアンが何やらアピールした後にリングに倒れ込み、そのまま試合続行不可能に。このイストラテのパンチをどう判断するかについては持ち越され「結果保留」という前代未聞の事態となっている。 イストラテは前日のカリミアンの行動について「正直なところ、彼はオスカーを受賞したほうがいいんじゃないかというくらいの仕事をしたんじゃないかと思っている。試合の中での私のパンチには自信があるし、彼はそれを食らった時に心が折れたんだと思う。このまま倒れていたままのほうがいいと思ったんだと思う。その結果がああいうことになったんだと思う」とあきれ顔。
また試合後にカリミアンが救急車を呼んだという話があるのだが「よく分からない。恐らくトレーナーは気付いていると思うが、あれは完全に演技。救急車も演技の一つではないか。彼には“ハリウッドでデビューできるのではないか”と言いたい」と重ねて、カリミアンのダウンを“演技”と断罪した。 クリンチの際に放ったパンチが問題となっているのだが「あのパンチは相手にダメージを与えるような力のものではない。軽く叩いただけ。格闘技を経験している人なら分かると思うが、互いにクリンチした時に、相手にクリンチを解けという意味合いのパンチ。特にダメージを与えるとかというものではない」と説明。そして「この長いキャリアの中で、シナ選手のようにあのパンチで倒れた選手はいません」とばっさり。 今後、カリミアンとの再戦については「もうこれで十分だと思っている。2回とも彼よりもパワーも含めて突出しているところを見せている。1年365日毎日試合をしても負けない自信がある」と「もうたくさん」といったところ。 また試合後には多くのファンからSNSで「私が勝者だというメッセージをもらった」とのこと。そして「その中の一つに、実際にイランの人たちの“シナが負けている”という言葉があった」とも明かした。