MF桑颯馬がV弾!細田学園が花咲徳栄を延長戦の末に下し初の8強
2-2のまま延長に入り、細田学園が奪った決勝点はその前半3分だった。桑が並木の蹴った右CKをまたしてもヘディングで確実に合わせて押し込んだ。 上田監督は2度先行されながらの逆転勝ちに「チームとしてまだ安定しない面もありますが、よくやってくれた」と初の8強にひと息ついた。同点、勝ち越し点の桑については「推進力を備えたストライカーで、エースになる存在」と期待を寄せる。 左足アキレス腱を傷めて先発を回避したそのエース候補は、「点が欲しい戦況で入ったので監督の起用に応えられてうれしい」と笑顔を見せ、「自分は小柄だけどジャンプ力があってヘディングは得意です」と168㎝の小柄なストライカーは、ヘッドでの2ゴールに胸を張った。 上田監督は新年度に就任10年目を迎える。チームは県最上位のS1リーグ復帰に加え、今年度断トツで優勝したS2リーグでも戦う充実ぶり。「1学年25人ずつなので、みんなが公式戦を経験して戦力を強化できます。今年は何かしらで優勝したいですね」と節目のシーズンに念願の初タイトル獲得、全国高校選手権予選での8強突破に照準を合わせた。 (文・写真=河野正)