MF桑颯馬がV弾!細田学園が花咲徳栄を延長戦の末に下し初の8強
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)は2月10日に開幕し、1回戦8試合が行われた。今年度の第102回全国高校選手権予選で2連覇を遂げた昌平、同予選準優勝の浦和南、新人戦2連覇を目指す武南など8校が2月12日の準々決勝に進んだ。今大会には同予選のベスト8をはじめ、新人戦4支部予選で決勝に進出した計16校が参加している。 【フォトギャラリー】細田学園 vs 花咲徳栄 新年度から県S1リーグに復帰した細田学園は、2度もリードを許す展開だったが、延長の末に花咲徳栄を3-2で破り初めてベスト8に進出。準々決勝で武南と対戦することになった。 前チームの主力がごっそり抜けた細田学園は前半21分に先行されたが、28分にすかさず追い付いた。独特なボールタッチでリズムを生むMF三上蓮恩(1年)が、右から左へと絶妙なスルーパスを供給。これに反応したMF中村幸椰(2年)が、右足でゴール左隅へ蹴り込む正確なシュートを決めて同点とした。 1-1で折り返した後半14分に再びリードを許してしまったが、それでも24分に振り出しに戻すあたりは、さすがに地力がある。 後半20分から出場していたFW堤瑛士(2年)が、右からファーサイドに巧妙なクロスを供給した。このボールを同10分に送り込まれたMF桑颯馬(2年)が、ダイビングヘッドで同点弾を突き刺した。上田健爾監督が「あの同点ゴールはいい形でしたね」と褒めたように“絶対に取るんだ”という執念と意地がもたらした得点と言える。 新人戦の東部支部予選を制した花咲徳栄は、昨年からのレギュラーを9人も擁するとあり、チームの完成度は例年以上に高かった。 MF仲山陽(2年)が旺盛にボールを引き出しては好パスを配給し、西尾優輝と市橋世凪(ともに2年)の2トップが躍動。市橋のロングスローも相手には脅威になった。 先制点は右SB中島柿苑(2年)の蹴ったFKを主将のCB佐藤啓太(2年)が右足で決め、2度目の勝ち越し点は西尾の右クロスを後半開始から出場したMF平井柊名(2年)がファーポストからヘッドでたたき込んだものだ。