32歳高卒で「年収340万円」は低いですか? 大卒の友人は「800万円」ほどもらっているそうです。都内住みで生活がカツカツなのですが、転職すべきでしょうか…?
学歴や職種・業種による生涯賃金の違い
次に学歴による生涯賃金の違いについて見てみます。「ユースフル労働統計2023」によると、フルタイム正社員の男性で高卒の場合は約2億円(60歳定年、退職金を除く)、大卒だと2億5000万円と、約5000万円の違いがあります。就職時期が早い高卒の方が労働期間は長いにもかかわらず、大卒より生涯賃金が少ないという厳しい現状です。 また、職種や業種によっても生涯賃金は変わります。パーソルキャリア株式会社が運営する転職・求人サービスdodaが登録者を対象に行った調査によると、職種別では男性の場合、企画・管理系は3億111万円、営業系は2億6247万円、販売・サービス系は1億8246万円と、職種により1億円以上の差があります。 また業種別でも、金融は3億1991万円、IT・通信では2億7840万円、小売・外食では2億693万円と、差が開いています。 転職によって生涯賃金を上げたいのであれば、職種や業種から転職先を検討するのは有効であるといえるでしょう。
生涯賃金を上げるためのポイント
では転職して生涯賃金を上げたい場合、どのようなことに留意したらよいかポイントを見ていきましょう。 ■スキルの習得とキャリアアップ スキルの向上は、生涯賃金を上げるための最も確実な方法の1つといえます。希望する職種や業界に応じたスキルや資格の取得を積極的に行い、自分の市場価値を高めることが重要です。 ■人的ネットワークの活用 人脈も転職やキャリアアップにおいては必要です。希望する業界の専門家や友人・知人などとの関係を築き、情報を得ることで転職につながるきっかけをつかむことができるかもしれません。 ■今ある自分のスキルや経験を磨く 資格取得や人脈などを新たに得るのは難しいという場合は、今持っているスキルや経験をもう1度見直してみましょう。現在の職場で得たスキルや経験が、希望する職種や業種にも生かせそうなものはないでしょうか。 営業力や折衝力など、どのような仕事にも必要なスキルは数多くあります。具体的な実績と合わせて自己PRをすることで転職の可能性が広がります。