オリンパス前社長、900万円支払いか 薬物譲り受け、脅された可能性
オリンパスの前社長兼最高経営責任者(CEO)のシュテファン・カウフマン被告(56)=麻薬特例法違反で起訴=から現金を脅し取ったとして、警視庁薬物銃器対策課は28日、東京都葛飾区の職業不詳、金子高明被告(44)=同=を恐喝容疑などで再逮捕したと発表した。 金子容疑者はカウフマン被告にコカインや合成麻薬MDMAを譲り渡したとして逮捕・起訴されていた。警視庁は口止め料として2~6月に23回にわたって、計915万円を脅し取ったとみている。 再逮捕容疑は6月3日、カウフマン被告から口止め料の一部として現金50万円を脅し取ったなどとしている。黙秘しているという。 警視庁によると、カウフマン被告は2022年9月ごろ以降、金子容疑者から違法薬物を繰り返し購入していたとされる。金子容疑者に薬物取引の終了を求めたが、「私たちの関係を会社、マスコミ、警察にばらす。あなたや家族の安全が保証できない」と脅されるようになったという。 オリンパスは取材に「捜査中のためコメントは差し控える」としている。【遠藤龍】