ビクトル・エリセ監督作『瞳をとじて』、映画と人生の意味を探すミステリー。
\ココが見どころ!/
2時間49分の長尺。とはいえストーリーはさほど込み入っているわけではなく、テンポよく話を進めれば2時間以内でも充分に収まるだろうと思われる内容なのですが、そこをあえてゆったり、じっくりと描いていくのが名匠ビクトル・エリセの作品世界なのです。YouTube、TikTokではショート動画でなきゃアクセス数が稼げないといわれる今、映画とは何か、本当に豊かな映像体験とは何かということを味わっていただきたい。
\この映画もチェック/
『ダム・マネー ウォール街を狙え!』
2021年初頭、全米を揺るがした"ゲームストップ株騒動"の実録エンタメ作が登場。倒産間近と噂されていたゲームソフト小売企業株を小口投資家たちがこぞって買いまくり、同社を空売りしていたウォール街の富豪たちに大損害を与えたという実話がベース。SNS時代のマネー騒動を目撃して。 監督:クレイグ・ギレスピー 出演:ポール・ダノ、ピート・デヴィッドソンほか 東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中。
『コヴェナント/約束の救出』
アクションエンタメの大人気監督ガイ・リッチーが初めて手掛けた話題の社会派サスペンス。2018年のアフガニスタンを舞台に、米軍曹長とアフガン人通訳の男2人の2度にわたる究極の脱出・救出劇が描かれる。リアルな戦況下の話でありながら、ハラハラドキドキの娯楽作に仕上げる手腕はさすが! 出演:ジェイク・ギレンホール、ダール・サリムほか 2月23日より、東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
文・黒住 光
『クロワッサン』1111号より
クロワッサン オンライン