浅井さん、剣道全道ジュニア強化選手に
北海道釧路市にある釧路共栄剣道少年団の浅井徠夢選手(釧共栄小4年)が、2024年度の北海道ジュニア強化選手に釧路、根室管内から唯一選ばれ、4月に千歳市、8月に札幌市で行われる錬成会に参加する。有力な指導者から教えを受けることや実力のある選手との交流に胸を高鳴らせ、「技を盗んできたい」と伸び盛りの10歳はさらなる成長を誓う。 ジュニア強化は、北海道剣道連盟が正しい剣技と剣理を兼ね備えた、将来を担う選手の育成を目的に毎年度、道内の有力剣士を選抜して行っているもの。対象は4月から小学5年~中学3年になる選手。前年度の大会成績が判断材料となり、今回は各年代男女6人ずつの計60人が選出された。 浅井選手は小学1年生のころ、先に競技を始めていた2歳上の姉、優亜良さんの影響で剣道を始めた。胴を打つと見せ掛けて面を決めるフェイント技に長けているほか、大きな声で相手に向かっていく強気な姿勢で勝利をつかみ取っている。 4年生の部は男女混合で大会を行うことがほとんどだが、地区では敵なしの状態で何度も優勝。昨年11月の東北海道大会も制覇するなど、選抜に値する十分な実績を残した。 吉報を受け「選ばれるわけがないと思っていたので、うれしい」と笑顔。道内のジュニア世代トップクラスとの練習について「強い人たちがいっぱいいるから、さらに強くなれると思う。緊張感とわくわく感がある」と心待ちにしている。 現状の課題は、打つ力の弱さと小手が苦手なところだと分析し、「そういったところをもっと上げていって、今年は全国大会に行ってみたい」。大舞台を目指して研さんを重ねる。
釧路新聞