全九州大学野球選手権、福岡大が11年ぶり優勝…2人の左腕で接戦制す「勝つならこの形しかなかった」
野球・全九州大学選手権(3日・みずほペイペイドーム福岡)――決勝が行われ、福岡大(九州六)が久留米工大(九州地区北部)に競り勝ち、11年ぶり5度目の優勝を飾った。明治神宮大会(20日開幕)への出場権も獲得した。 【スコア】決勝の試合結果
秋の九州王者となった福岡大の堀監督は「勝つならこの形しかなかった」と振り返った。準決勝で完封した2年生エースの朝吹(神村学園)からバトンを受け、決勝では同学年の2人の左腕、楠井(下関商)と久我(福岡大若葉)のリレーで接戦を制した。
先発の楠井はチェンジアップやスライダーを決め球に5回1失点、9奪三振の力投で試合を作った。久我は強い真っすぐで打者を押し込み、4回無失点。八回に1点を勝ち越した後は、2イニング連続の三者凡退で締めくくった。
「朝吹に負けていられない。後ろには良い投手がいるので、思い切り投げるだけだった」と楠井。競い、信頼し合って成長した2年生の3投手が、短期決戦を制する原動力となった。(緒方裕明)