<9年ぶりの春―鳴門>第94回選抜高校野球 選手紹介/8 /徳島
◇実力と人柄、兼ね備える 城田悠晴(しろた・ゆうせい)内野手(1年) 堅実な守備と、逆方向への力強い打球が武器。指導陣は「常に周りを見て、率先して動く。礼儀正しく、どこに出しても恥ずかしくない」と実力に加え、人柄にも太鼓判を押す。 秋の大会でレギュラー入りを期待されていたが、6月末に右肘を骨折。三塁コーチとしてベンチ入りした。「礼儀正しさ」が光ったのは四国大会準決勝。明徳義塾を延長十一回の末に打ち破った瞬間、相手打者が打席付近に残したバットをベンチに届けた。本人は「目に入ったので」とあくまで自然体だ。センバツは「全力プレーで流れを引きよせ、ベスト4に貢献したい」。 青雲中(兵庫県洲本市)出身。右投げ右打ち、180センチ84キロ。好物はこってりした豚骨ラーメン。 ◇努力家 チームの元気印 東田空芽(ひがしだ・かなめ)外野手(2年) 昨夏以降に向上させたミート力で、大舞台での初のベンチ入りが予想される、明るい努力家。一発芸や声出しなどで、元気にチームを盛り上げる。 もともとは投手だったが、制球などを課題に伸び悩んだ。新チーム始動後の7月、外野手に転向。打撃練習に専念した成果が表れ、秋の大会でベンチ入りをつかみかけたが、直前に右手を骨折してしまい、涙をのんだ。センバツでは「試合に出てヒットを打ち、チームに貢献したい」。 好きな言葉は「男気」。父を見本に「筋の通った人間になりたい」と話す。 塩屋中(神戸市)出身。右投げ右打ち、178センチ82キロ。趣味はサイクリングで、海の近くをスポーツバイクで走る。