中日・梅津晃大、「あそこで三振を取れたのが」 つかんだ2カ月ぶり2勝目、広島・大瀬良に投げ勝った成長
◇6日 中日2―1広島(バンテリン) 梅津が、梅津を超えた。2点リードの6回、先頭の秋山に中前打を許し、嫌な記憶がフラッシュバックした。6月2日のオリックス戦(京セラドーム大阪)から3戦連続で中盤に失点を許していたからだ。「3試合連続でやっていた。悔いのないように、強い球で攻めようと思いました」 1死二塁から3番・野間への5球目が暴投となり、二走の秋山が一気に生還。それでも、野間はフルカウントから直球で空振り三振。「フォアボールを出していたら試合が悪くなった。あそこで三振を取れたのが、きょうの試合でいちばんよかったです」。6イニングを3安打1失点。広島の先発・大瀬良に今季初めて土を付け、2カ月ぶりの白星をもぎ取った。 大瀬良とはルーキーだった2019年9月10日(マツダ)に対戦。7イニング3失点と力投したが、プロ初黒星を喫した。当時の感覚は今も覚えている。「1年目の後半ですよね。球速自体は出ていないですけど、打者に向かっていく勢いがありました」。怖いもの知らずから5年。勝つ難しさ、1球が命取りになる怖さを経験したから今がある。「点を取られても切り替える、丁寧な投球を心がけるメンタル面は成長できたと思います」。何回りも大きくなり、同じように打者に向かった。 バットでは3回1死の第1打席で直球を捉えると、あわやライトゴロになりかけるも全力疾走で出塁。三塁に進塁してからも福永の犠飛で本塁を駆け抜けた。「とてもバテました(笑)。ヒットはめっちゃうれしいです」。打って走って、2勝目を勝ち取った。
中日スポーツ