「TAIWAN MOVIE WEEK」、東京で開幕 ツァオ・ヨウニンがトークイベント
(東京中央社)台湾の人気映画やドラマ計11作品を一挙上映する「TAIWAN MOVIE WEEK」(台湾映像週間)が17日、東京都内で始まった。映画「夏日的檸檬草」の上映後には主演のツァオ・ヨウニン(曹佑寧)によるトークイベントが開かれた。ヨウニンは台日合作映画に出演する機会があれば、日本の職人の物語やアクション映画に挑戦したいと意欲を示した。 ヨウニンは日本語で「お久しぶりです」とあいさつ。16日夜に到着し、18日には台湾に戻るというヨウニンは、日本到着後にホテルの近くで焼き肉を食べたり、ビールを飲んだりしたと明かし、滞在時間は短いものの、銀座でショッピングやグルメを堪能したり、街歩きを楽しんだりしたいと語り、日本を満喫したい気持ちをのぞかせた。 日本統治時代に台湾代表として甲子園に出場し、準優勝した嘉義農林学校(現嘉義大学)野球部の物語を基にした映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」(2014年)で、野球部のエース投手を演じたヨウニン。同作は日本では2015年に公開され、ヨウニンは当時、映画関連のイベント出席などのために訪日。仕事で東京に来るのは10年ぶりだといい、10年前のイベントにも来ていた人はいるか観客に尋ねる場面もあった。すると、女性ファンが手を挙げ、この女性は当時は少年だったヨウニンがかっこよく成長したことに、感慨深い思いを口にした。 「KANO」では俳優の永瀬正敏と共演した。今も特別な日にはインスタグラムで連絡を取り合っているという。永瀬からは「東京に来る時は連絡して」と言われたものの、今回は滞在時間が短いため、迷惑をかけるのではないかとの思いから連絡はしていないと明かした。 一緒に仕事をしてみたい日本の映画監督について、ヨウニンは是枝裕和監督の名前を挙げ、平凡な家庭の物語を繊細に描く作風への関心を示した。俳優については、松坂桃李や国村隼、永瀬正敏が好きだと語った。 イベントは台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー(TAICCA、文策院)が企画した。開催は昨年に続き2度目。26日にかけて、11作品を都内の複数の映画館で上映する。上映作品は「夏日的檸檬草」の他、「僕と幽霊が家族になった件」「青春弑恋」「オールド・フォックス 11歳の選択」など。参加は事前応募制で、入場無料。すでに応募受け付けは終了している。 (戴雅真/編集:名切千絵)