英マッチルーム今後は大物選手来日も企画 契約選手にビボル、エストラダら
英興行大手「マッチルーム」が今後、契約する大物選手の試合を日本で行う可能性があることが3日、分かった。この日、7月15日に大阪で日本初興行となる「PRIZE FIGHTER ミドル級(72・5キロ以下)トーナメント」の開催を発表。会見で登壇した提携するスポーツ経営管理会社「NSN」のクリスティアン・ジョベル社長室長が、「軽量級選手や世界トップの選手が来日して試合を行うこともマッチルームと企画している」と明言した。 マッチルームは1日の試合で中国の張志磊に敗れた元WBC世界ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダー(米国)、同日に14度目の防衛を果たしたWBA世界ライトヘビー級(79・3キロ以下)王者ドミトリー・ビボル(ロシア)らと契約。 軽量級でも世界4団体スーパーバンタム級(53・5キロ以下)統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦が期待されている、WBA同級1位のムロジョン・アフマダリエフ(カザフスタン)が契約。ほかにも前IBF、WBO世界フライ級(50・8キロ以下)統一王者ジェシー・ロドリゲス(米国)、今月29日にそのロドリゲスと対戦するWBC世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王者フアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)らと契約を結んでいる。 また、今回のミドル級トーナメントは当初は3月に亀田興毅ファウンダーがプロモートする「3150FIGHT」と共同開催予定だったが、直前になって急きょ中止されていた。理由についてジョベル社長室長は「契約が折り合わなかったため、違う形で開催することになった」とだけ説明。渡嘉敷ジム会長で元世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王者の渡嘉敷勝男氏が今大会の日本側プロモートを行うことになった。 マッチルームはNSN、楽天チケットと今後3年間、毎年3回興行を行う契約を結んでおり、日本で定期的に興行を行う予定。10月に行う予定の準決勝はミドル級トーナメント以外の試合も組む予定。日本人で世界的スターとなれる選手の発掘も行っていく。 7月15日に大阪で開催される「PRIZE FIGHTER」のチケットは3日、17時から楽天チケットにて発売開始。来月1日から発券予定となっている。6万6000円のVVIP席(全50席)はN電子的な台帳であるブロックチェーン技術を使った「NFTチケット」の販売も行う。取引履歴が記録され、不正転売を防止し、リセールしやすくするためのもので、購入したチケットを「Rakuten NFT」でリセールできる。
報知新聞社