DS、新フラッグシップEV『N°8』発表…航続750km実現
DSオートモビルは、新しいフラッグシップモデルとなる新型EV、DS『N°8』を欧州で発表した。このSUVクーペは、2025年半ばから欧州市場で発売される予定だ。 DSの新フラッグシップEV『N°8』 DS N°8は、DSブランドの新たな方向性を示す重要なモデルとなる。新しい車名ロジックを採用する第一号モデルでもある。「N°」はナンバーを表すものだ。洗練されたデザインと最新のテクノロジーを融合させ、電気自動車ならではの静粛性と快適性を追求している。 最も注目すべき特徴は、その航続距離だ。WLTPサイクルで最大750km、高速道路走行でも500km以上の航続距離を実現している。これは、空気抵抗係数(Cd値)0.24という優れた空力性能によるものだ。 パワートレインは3種類用意される。230hpと245hpの前輪駆動モデル、そして350hpの4輪駆動モデルだ。いずれも一時的に出力を増加させる機能を備えており、最大で375hpまで引き上げることができる。 バッテリー容量は、74kWhと97.2kWhの2種類が用意される。97.2kWhバッテリーを搭載した前輪駆動モデルでは、WLTPサイクルで750kmの航続距離を達成。100km走行あたりの消費電力は12.9kWhという効率の良さだ。 充電性能も優れており、急速充電を使用すれば27分で20%から80%まで充電可能。わずか10分の充電で200kmの航続距離を回復できる計算になる。DS N°8は、パリからリヨンまでの450kmを充電なしで走行できる唯一の車両だという。これは、同クラスの電気自動車としては画期的な性能だ。 車内では、人工知能を活用した先進的な接続性を提供。フランス流の新しい旅の芸術を体現。DSブランドは、DS N°8によって高級電気自動車市場での存在感を高めることを狙っている。
レスポンス 森脇稔