iPhone買い換え、手持ちモデルを手放す際に必ずやっておくべきこととは?
iPhone 16シリーズも発売され、そろそろ買い替えかなと思案している方も多いことでしょう。 契約サービスや、キャリアの乗り換えなどで手順が増減するので事前に確認しておこう とはいえ、何でもかんでも価格高騰している昨今。iPhoneも「新モデルを購入したら手持ちモデルを売却して差し引きの出費を少なくする」という方も少なからずいるはずです。そこで改めて確認しておきたいのが、iPhoneを売却、手放す際の事前準備。古いiPhoneからの個人情報削除などをあらかじめ済ませておかないと、店頭での手続きの途中で手間取ることになってしまうかもしれません。 必要な準備作業についてはサポートページ「iPhoneやiPadを売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと」( https://support.apple.com/ja-jp/109511)に詳しくまとめられていますが、ここではその概要をピックアップ。「売却前にやっておかなきゃいけないこと」として心に留めておいていただければと思います。 まずはもちろん、 ●新しいiPhoneへのデータ引き続ぎ です。といっても、iOS 11以降の環境では、古いiPhoneから新しいiPhoneへのデータ引き継ぎは「クイックスタート」機能でほぼ自動化されています。 古いiPhoneを自宅Wi-Fiに接続してBluetoothもオンにした状態で、新しいiPhoneの電源をオン。すると新iPhoneに[クイックスタート 現在お使いのiPhoneまたはiPadをこのiPhoneに近づけると、サインインおよび設定が実行できます]といった画面が表示されます。あとはその指示に従って進めればOKです。 次がいよいよ、 ●古いiPhoneからの個人情報等の削除 です。こちらは手順が結構ありまして、 ── 1:Apple Watchのペアリングの解除 2:Apple Careの解約 3:iCloud、iTunes Store、App Storeからのサインアウト 4:転送または [デバイス] をリセット」>[すべてのコンテンツと設定を消去]を実行* 5:信頼できるデバイスのリストから古いデバイスを削除 ── といった流れになります。もちろん、Apple Watchを使っていない、Apple Careを契約していない方はその手順は不要です。 また、Apple Storeのリアル店舗で新しいiPhoneを受け取って古いiPhoneを下取りに出す場合は、4:[すべてのコンテンツと設定を消去]以降の手順は事前には行わないように案内されています。以降の手順は店頭でスペシャリストの指示を受けながら進める形になるとのことです。 そしてその[すべてのコンテンツと設定を消去]にはApple IDのパスワードが必要となります。ですので店舗に向かう前にあらかじめ自分のパスワードを確認。忘れてしまっていたら事前にパスワードをリセットして再設定しておきましょう。Apple IDのパスワード変更には1時間のセキュリティ遅延を求められる場合もあるので、余裕を持って確認と変更することをおすすめします。 またiPhone新モデルへの乗り換えにおいては関係ありませんが、他社製携帯電話に乗り換える場合は加えて、iMessageの登録解除という手順も必要です。 というように、iPhoneを手放す準備は少し面倒ではあります。しかし自分の個人情報の保護のためにも、そのiPhoneを中古品として問題なく使用できる、アクティベーションロック解除された状態に整えるためにも、それらの手順は必須。その時が来たならばしっかり確認しっかり実行です。
高橋 敦