南海トラフ地震警戒 防災用品買い求める動きも… 震度6強予想の自治体は橋のボルト破損状況など確認【長野】
8日、宮崎県で最大震度6弱を観測した地震の発生を受け、気象庁は南海トラフ地震臨時情報を初めて発表しました。県内でも、南部を中心に1週間程度は強い揺れに注意が必要です。 飯田市のスーパーでは早くも影響が出ていました。 ■キラヤ黒田店・唐沢和志 店長 「気象庁の発表を受けてから水を買いに来る人が多くて、いっぺんに売れてしまった」 水や米が、ほとんど棚に残っていません。 ■キラヤ黒田店・唐沢和志 店長 「きのう(8日)の出来事だったので、きのうの夜発注してきょう頼んだ分は来ると思うので安心してもらえれば」 8日夜、飯田市内の別のスーパーに行ったという男性は… ■3児の父(飯田市・30代) 「皆カートに水が大量に積まれていて、取り切った状態だった」 備蓄用の水を求めて、3店舗を回りようやく購入できたそうです。 ■3児の父(飯田市・30代) 「一番は(3人)子どもがいるので、そこの心配ですね。(普段から)3リットルは一日に使っちゃう。水だけはというところできのう動いた」 8日夕方、宮崎県・日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生。気象庁は東海から九州の太平洋側で発生が想定される南海トラフ地震について、「巨大地震注意」の臨時情報を発表しました。 ■飯田市民 「ここ飯田では災害ってそんなにあるわけじゃないので、皆さん意識が薄いと思うんですけど、危機感を抱いた方がいいかなと」 ■飯田市民 「けさ水とかトイレットペーパーを買いに行きました」 ■下諏訪町に帰省予定 「父と母が高齢で何かあった時に不安ではある、こっちからすぐには駆け付けられない。一応、車に2泊ぐらいできるような子どもの服、ちょっとした食べ物とかティッシュ・おしりふきは普段から積んでいるので、それくらい(の準備)で行こうかなと」 ■千曲市民(生後2カ月の子ども連れ) 「おむつとかミルクとかまだ備えていなかったので、備えなきゃなと思います」 南海トラフ地震では陸側で大きな揺れが起きた場合、飯田市、伊那市、阿南町、大鹿村で震度6強が予想されるなど県内でも甚大な被害が発生する恐れがあります。 国は、震度6弱以上が想定される県内34市町村を防災対策推進地域に指定していて、1週間程度は大きな揺れに注意するよう呼び掛けています。 飯田市のホームセンターでは防災グッズを選ぶ人の姿がありました。 ■飯田市内から 「棚の転倒防止を買おうと思ったがサイズがいいのが無くて。宮崎という遠い所から関係してくると思うと、どうしてもびっくりしました。いいきっかけかなと思ったのでこれを機にしっかり(対策を)やりたい」 ■綿半ホームエイド渡辺久晃さん 「トイレのことが心配だと思うので簡易トイレがかなり売れてしまった。ここの商品は日曜日発注で入荷に1週間くらいかかる。しっかり売り場も在庫も準備していきたい」 震度6強が予想される伊那市では、市の職員が橋のボルトの破損やつなぎ目に亀裂が無いかなどを点検していました。 ■伊那市建設課・中山知哉 副技幹 「通常橋は5年に一度定期点検をしているが、その時の結果と比べてどうか異常がないか点検した。前回の点検と比べると特に異常は無かった」