【NFL】来季の復帰を見込むセインツHCアレン、ロッカールームに“亀裂”はない
試練のシーズンに健闘したことを受け、ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)デニス・アレンの職は安泰となっているようだ。現地8日(月)、アレンHCは2024年にセインツのコーチとして戻ってくることを見込んでいると報道陣に明かした。
「そうだ、私はそう見込んでいる」とアレンHCは話している。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはその後、アレンHCが留任することになると報じた。
アレンHCが解雇を免れたように見えるのは、セインツが2023年レギュラーシーズン終盤についに潜在能力を発揮したからだろう。何カ月も不安定で一貫性に欠けるパフォーマンスを見せていたにもかかわらず、セインツは最後の5試合中4試合で勝利を挙げた。その中で唯一敗れたのはシーズン第16週に敵地で臨んだサーズデーナイトゲームで、プレーオフ進出を狙うロサンゼルス・ラムズと対峙した試合だった。
しかし、日曜日を迎えるにあたって、アレンHCの将来が確実に保障されていたわけではなかった。地区ライバルのアトランタ・ファルコンズを相手に48対17の勝利を挙げるという、今シーズン最高のパフォーマンスを見せた試合で、アレンHCはファルコンズのゴールラインから1ヤードの地点で膝をつくようオフェンスに指示した。オフェンスはその指示を無視し、バックアップクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンはランニングバック(RB)ジャマール・ウィリアムスが2023年シーズン初のタッチダウンを決めることをお膳立てするためにボールを手渡している。
その判断は、現在はすでに解雇されているファルコンズのアーサー・スミスHCを激怒させることにつながり、アレンHCは選手たちの行動を謝罪せざるを得なくなった。おそらく最も問題なのは、選手たちがアレンHCの指示に反発したことで、それは内部分裂の可能性を示唆していたと言えよう。