【NFL】来季の復帰を見込むセインツHCアレン、ロッカールームに“亀裂”はない
しかし月曜日、アレンHCはそうした意見に反論した。
『The Times-Picayune(タイムズ・ピカユーン)』によると、アレンHCは報道陣に対して次のように述べたという。
「その選手たちはシーズン最後の5試合を全力でプレーしていた。私はそうならないチームにいたこともある。いや、(選手とコーチの間に)亀裂があったとは思っていない」
前任のショーン・ペイトンが2021年シーズン終了後に突然チームを去った後、ヘッドコーチに就任したアレンは、2シーズンで16勝18敗の成績を残してきた。激動の中、セインツは継続性を考慮し、ペイトン時代に守備コーディネーター(DC)を務めていたアレンを昇格させている。アレンは2015年シーズン終盤にロブ・ライアンが解雇された後、約7年間にわたってセインツの守備コーディネーターを務めていた。
セインツの計画はシンプルで、引退したQBドリュー・ブリーズの後任を探す間、ディフェンス重視のコーチを続投させ、守備陣の力でチームの競争力を維持することだった。
そうした計画はおよそ1年間、うまく機能していた。セインツの守備陣は2022年シーズンに、主にNFLで2位に輝いたパスディフェンスに支えられる形で、試合平均被ヤードでNFL内5位となっている。
しかし、質の高い先発クオーターバックと健康状態の良い武器を欠いていたセインツは、低得点の試合ばかり展開し、試合平均得点では下位に沈むなど、低迷していた。
セインツはそのような環境下でも奮闘して7勝を挙げ、2023年オフシーズンに向けて優先すべき事項を明確にした――つまり、クオーターバックを見つけることだ。アレンHCは顔なじみの選手が、チームが切望しているQBポジションの答えとなることを期待してデレック・カーを起用。アレンHCはオークランド・レイダースから解雇された2014年シーズンに4試合、当時新人だったカーとともに試合に臨んだことがあった。