旧千円札の“富士山” 新潟とゆかりが… 旧紙幣の“コンテ画”を県に寄贈 《新潟》
TeNYテレビ新潟
いまでは発行されない旧千円札。ここに描かれている富士山、実は県内出身の写真家の作品が採用されていたのです。12月11日、新紙幣発行を記念して、旧紙幣のコンテ画の複製が県に寄贈されました。 これまでの千円札には県内出身の写真家・岡田紅陽が富士山と湖を映した作品「湖畔の春」がデザインとして使われていました。 新紙幣が20年ぶりに発行され、旧千円札の発行は終わりましたが、県民にその存在を広く知ってもらおうと国立印刷局から県にコンテ画の寄贈が決まりました。 コンテ画とは、国立印刷局の工芸官と呼ばれる専門の職員が作成した、新しいお札の大本となる画のことです。 旧千円札は、岡田紅陽の作品を基にコンテ画を作成していて、今回、新たにコンテ画の複製をつくったといいます。 〈国立印刷局 大津俊哉理事長〉 「日本の国民の皆様全員が使っているお札の元になるようなものを故郷新潟の方の芸術作品が元になっていることをお伝えできれば」 花角知事は「貴重な作品。県民に愛着を持ってもらえるように展示の仕方を考えていきたい」と話していました。 県は寄贈されたコンテ画について今後、活用方法を検討したいとしています。