体験航海を楽しむ参加者ら=鹿島港

7月の「海の月間」にちなみ、海や船に親しんでもらおうと、鹿島港で28日、鹿島海上保安署の巡視船「ひたち」の体験航海が行われた。鹿島港海の月間実行委員会が主催し、6年ぶりに実施した。 茨城県神栖市奥野谷の鹿島港南公共埠頭(ふとう)を出発し、午前は神栖市、午後は同県鹿嶋市から70人ずつ参加。「巡視艇よど」「消防艇かみす」が消防機能を生かして放水すると、デッキに集まった人たちの間から歓声が上がった。横浜税関の監視艇「たいかい」なども海上パレードで登場し、紹介された。 乗船した神栖市の中井恵子さん(62)は「体験乗船しないと見られない風景だった」と振り返った。「ひたち」の森山憲次船長は「久しぶりの体験航海を楽しんでもらえてよかった」と語った。