【解説】「街路樹」疑惑…店長が「月に1~2回除草剤を…」 市の聞き取りに ビッグモーターに一斉立ち入り検査
日テレNEWS
中古車販売の大手「ビッグモーター」が、損害保険会社に保険金を不正請求していた問題で28日に大きな動きがありました。 国交省は28日、ビッグモーターの全国34の店舗に一斉に立ち入り検査に入りました。これらの店は外部弁護士による調査報告書で、新たな損傷をつくるなど不適切な行為が行われていた疑いがあると指摘されていた場所で、整備記録などの確認、従業員へのヒアリングなどを行うということです。 ビッグモーターを巡っては、「もう一つの疑惑」についても各地で調べが進んでいます。 ◇「街路樹」疑惑…全国店舗で ◇除草剤・伐採で処分は? 以上の2点について詳しくお伝えします。
■専門家“店の前だけ枯れるのは異常なこと”
まず、全国各地にある店舗の前の街路樹や植え込みが不自然に枯れていたことが確認された問題です。 埼玉県所沢市にあるビッグモーターの店舗では、店の前の部分だけ植え込みがなくなり、土がむき出しになっていました。地元に40年以上住んでいる人によると「当初は植え込みが茂っていたのにある日、突然なくなっていた」といいます。
ほかの店舗でも同じような現象がみられていて、大阪では別の店があったときには背の高い街路樹などが生えていましたが、(ビッグモーターに変わった後の)去年にはまるっきりなくなっていました。
そして、愛知の店舗の前でも同じような現象が起きていました。 この問題について、各自治体などが調査を始めています。NNNのまとめ(※28日午後4時時点)によると、16都府県の43店舗で店の前の樹木が不自然に枯れていたり、伐採されていたことが自治体などへの取材で明らかになりました。
小池都知事も会見の中で、東京都内も8店舗で樹木が枯れるなどしていたと発表しました。このうち1か所は作為的に伐採された可能性もあるということです。
日本樹木医会の小林明理事に所沢のケースを聞いてみると、「店舗前だけなど特定の場所だけ枯れているとなると、人為的な可能性が高い」といいます。 人為的というのが除草剤の「オーバーユース(=使いすぎ)」です。もし、当初は雑草だけを選んでまいていたとしても、除草剤をまく量・回数が次第に増えていき、使いすぎてしまった可能性もあるといいます。「ここ(店の前)だけが枯れてしまうことは異常なことだ」と話していました。