中日・松山投手が故郷で自主トレ、来シーズンも飛躍を決意「守護神を狙いたい」
育成選手から大躍進を遂げた、中日ドラゴンズのルーキー・松山晋也投手。激動の今シーズンを終え、1年ぶりに故郷・青森県へ帰省。中京テレビ「キャッチ!」では、ふるさとで過ごす松山投手のオフに密着。来シーズンに向けた新たな挑戦、目標に掲げた“守護神”への想いを追った。
中継ぎ投手として大ブレイク!故郷で自主トレーニングを開始
今月12日、名古屋から北に約1,000㎞。大雪が積もった、青森県八戸市の八戸学院大学を訪れた。練習していたのは、プロ1年目を戦い終えたばかりの中日ドラゴンズ松山晋也投手、23歳。最速156㎞のストレートと、気迫あふれるピッチングが魅力の投手だ。
今シーズン、中継ぎ投手として大ブレイク。ルーキーながら36試合に登板、防御率は1.27をマークした。激動のシーズンを終えて、1年ぶりに故郷・青森に帰省した松山投手。休む間もなく大学の施設へ向かい、さっそくハードなトレーニングに励んでいた。
1軍のデビュー戦で三者連続三振の快挙!
今月5日、愛知県警中川署の一日警察署長イベントに登場した松山投手。プロ野球選手になって初めてのオフシーズンは、練習以外にも大忙しの日々を送っていた。今シーズンのブレイクを機に、大きく変わった生活。環境の変化を受け、「(この1年で)すごく変わりましたね。1年前はこんなにメディアに出ることもなかったので。活躍しないと意味がない世界だなと改めて思いました」と力強く語った。イベント終了後、会場の出口には子供から大人まで多くのファンが殺到。今となっては大人気の松山投手だが、わずか1年前は「育成選手」として、プロへの道を一歩踏み出したばかりだった。
青森県七戸町出身の松山投手は、去年のドラフトでドラゴンズに指名を受け入団。当初は1軍の試合には出場ができない“育成選手”として所属し、3桁の背番号を背負ってのスタートだった。 それでも、キャンプや2軍の試合で結果を残し、今年6月に念願の支配下選手に登録。1軍のデビュー戦で、いきなり三者連続三振で存在感を発揮。ルーキーの初マウンドとは思えない、堂々としたプレーで観客を沸かせた。すると、その才能は見る見るうちに開花。シーズン途中からは勝ちパターンの一角を任され、9月にはプロ初勝利。“育成選手”から一躍、チームにとって欠かせない存在へと成長したのだ。飛躍の年となった今シーズンについて、松山投手は「(試合を)やっているときは長かったけど、終わってみれば早かったな。あっという間ですね」と振り返った。