中日・松山投手が故郷で自主トレ、来シーズンも飛躍を決意「守護神を狙いたい」
母校で小中学生に向けた野球教室を開催
故郷・青森に帰ってきた理由はもう一つあった。今月10日、東北楽天ゴールデンイーグルスOB・塩見貴洋さんと共に母校・八戸学院大学を訪れた松山投手。帰省の“もう一つの目的”、それは先輩OB達と一緒に小中学生のための野球教室を開くことだった。
まずは、野球の基本のキャッチボールから指導。子供と同じ目線で話しながら、「投げるときにグローブをあっちに向けよう!そうそう!いいよいいよ!」とアドバイスをする松山投手。子ども達から“意識していること”について質問を受けると、「キャッチボールで相手に足を向けるけど、グローブもしっかり相手に向けることを意識してます」など丁寧に答えていった。
無事、母校での野球教室を終えた松山投手は、「全然施設とかも変わらないので、とても懐かしいなと思います。この景色が(変わって見える)ぐらいやらないといけないと思う」と話した。 自分でも想像していなかったという、今シーズンの活躍。その一方で、人知れぬ苦悩もあった。
“呼吸を整える”ために新たに始めた取り組みとは?
松山投手が向かったのは、宮城県塩竃市。来シーズンのさらなる高みを目指すために、新たに挑戦していたことがあった。大きな鏡の前で、インストラクターの指示に合わせて様々なポーズをとる松山投手。新たに取り組み始めたこと、それは「ヨガ」だった。
ヨガを始めた理由は、今シーズンの活躍の裏にあった“ある悩み”から。「シーズン中、眠れないときがあって。興奮もあって、良かったときも悪かったときも、フラッシュバックがあったんです」と当時を振り返る松山投手。膨らむ期待と同時に大きくのしかかったプレッシャー。急激な環境の変化もあり、特にシーズン後半は眠れない日々が続いたという。そこで、オフのトレーニングに取り入れることにしたのが、“呼吸を整える”ためのヨガだった。「ボールを投げるときも、シーズン中に疲れてきて体と心が合ってないときがあった。無理やり動かそうと思っても、動かないときもあった。そういうときって、どうしようもできないけど、“呼吸”が大事なのかなと」。