最適ヘッドを選ぶだけではダメ!? ピンのフィッティングで分かった「スペック選び」の大切さ
きめ細かなスペック選びで最高のクラブが見つかる
ヘッドが「ブループリント S」に決まったところで、今度はスペック選びが進められます。「シャフト長」「ライ角」「シャフト重量」「シャフトのモデル」「フレックス(硬さ)」「グリップの太さ」とその項目は多岐にわたります。
【永】まず決定するのはシャフトの長さです。ピンでは身長ごとに推奨している長さがあるので、まずそれを試していただき、希望があれば短いものや長いものも試打することが可能です。短くすればボールに当てやすくなってタテ距離が安定しますし、長ければヘッドスピードが上がって高さを出しやすくなります。 【T】すごく新鮮な感覚です。標準長で良いと考えていましたが、短い方が振りやすく感じて、しっくりきました。左のミスも減りましたし、今回は短くしたいです。 【永】短くすると手先でこねてしまう人もいますが、Tさんの場合は良い方向に出ましたね。では標準よりも0.25インチ短い長さに調整しましょう。続いては「ライ角」です。ピンには「カラーコードチャート」というものがありまして、地面から手首までの高さと使用するシャフトの長さから最適なライ角を知ることができます。Tさんは手首までの高さが33インチくらいですので、カラーコードチャートで言うと「ブラック」かギリギリ「レッド」というところになります。 【T】「レッド」のフラットなライ角がすごく構えやすいし、しっくりきますね。
シールを貼ってライ角をチェック
【永】弾道結果を見ても、打ち出し方向がそろって、引っかけも出ていませんね。「レッド」で良さそうですが、ソールにシールを貼ってライ角が適正かどうかチェックしてみましょう。
【永】ライ角が合っていないとインパクトでフェース向きが左右にブレてしまいますが、Tさんは「レッド」ならソールが真っすぐ抜けますね。 【T】ライ角でこんなに変わるとは思いませんでした。 【永】ピンでは修理対応で±2度の再調整が可能です。これからスイングや打ち方が変わっていく可能性もありますし、もしライ角が合わないと感じた場合はぜひご利用ください。