ふるさと納税「見直し検討」で大阪・泉佐野市が会見(全文4完)一方的に見直すなら寄付受け入れを断念せざるを得ない
ポータルサイトに支払う経費を問題視
読売新聞:ありがとうございます。もう1点なんですけれども、ふるさと納税のプラットフォームなんですけれども、社名は今申し上げませんけれども、寄付をする際に、こちらのサイトから行ってくださいというのはいくつかあると思うのですが、場所によっては1割、あるいは2割というところがあると思うんですけれども、寄付をする過程でそういうふうに途中でほかのサイト、運営者さんに流れてしまうという現状があると思うのですが、そこについて泉佐野市さんの見解をちょっとお願いします。 阪上:これは大変厳しいご質問でございまして。やはりわれわれ今、このふるさと納税の状況があるっていうのはポータルサイトのご協力なしではやっぱりなしえなかった部分っていうのは往々にしてあると思います。特にふるさとチョイスさん。すいません、個別の名称を言ってあれなんですけど、本当に地方を盛り上げようということで、積極的にふるさと納税を盛り上げるというような状況があって、今、本当にふるさと納税の状況があるっていうのは、トラストバンクさんのおかげもあってなのかなというふうに捉えています。 ただ、一方でやはり経費がどうしてもそのポータルサイトを活用すると掛かってくるというような状況がございます。高いところであれば15%というような、これ数字言って良かった? すいません、あります。それ、5%というところもありますし、10%というところもあってさまざまなんですけど、経費というようなところでいくと、そういった部分が非常に重く、パーセンテージですので、たくさん寄付を頂戴するとその経費っていうものもたくさん生じてくるというようなことに関しては、ここ最近でございますけども、ちょっと問題視しているっていうのは状況としてはございます。 読売新聞:ありがとうございました。
ふるさと納税は泉佐野市の財源の約15%
司会:じゃあほか、ご質問、じゃあこちらの列の一番後ろの眼鏡を掛けたチェックの服の男性の方、お願いいたします。 フジテレビ:フジテレビの【ナカザワ 01:14:46】と申します。泉佐野市さん、最初の市のご紹介で借金が1000億円あるとお話しされていましたけど、そもそもふるさと納税って財源のどれぐらいを占めているのかなっていうのをちょっとお伺したいんですけども。 八島:ふるさと納税の税額は、例えば29年度でしたら135億ですけれど、それを除きますと、市の財政規模で言いますと、約400億から500ぐらいの予算規模です。そこに135億ですね。29年度ですと入ってきて、そのうち経費が5割占めているということになりますので、財源的にはその半分が市のほうの財源として活用されているという、そんな状況になりますね。 フジテレビ:ふるさと納税が財政難の起爆剤になっているとかっていうことは、実際あり得るのですか。 八島:起爆剤というのが適切なのかどうか分かりませんけれども、もともといわゆる関西空港開港前の先行投資で相当な起債を発行することによる、今、いわゆる返済に窮しているわけなんですけれども、そのために市長が先頭に立ちまして、いわゆる税外収入の、獲得に努力をしてきたということですので、そのことによって先ほどふるさと、寄付の使い道でもお話しさせてもらったように、泉佐野市が取り組めなかった施策に少し、一歩、踏み出せるようになったというのは事実でございます。 フジテレビ:あとですね。 阪上:すいません、ちょっとよろしいですか。借金に対して、直接的にこのふるさと納税を活用するっていうことはできない。ふるさと納税って、ご存じですよね。 フジテレビ:はい。それは知っています。 阪上:目的がありますので、それに充てるというような対応になります。 フジテレビ:あと先ほど使い道が16項目あるというので、ホームページのほうに新しく掲載されたっておっしゃっていたかと思うんですけど、使用金額の具体的な割合みたいなのっていうのは一緒に掲載されているんですか。 木ノ元:本日ホームページのほうで公開しております実績報告につきましては、各使い道の項目に応じて事業費、ふるさと納税を活用させていただいている金額なども載せさせていただいておりますので、そちらのほう、ご参照いただければと思います。 フジテレビ:ありがとうございます。はい、以上です。すいません。