【速報】「小林製薬」紅麹サプリ摂取で健康被害訴え 国内初「被害救済弁護団」が発足 損害賠償交渉の窓口に 健康被害訴える女性「服用したら腎機能障害…前のように楽しく食事できなくなった」
小林製薬の紅麹サプリを摂取した人に健康被害が相次いでいる問題で、大阪弁護士会所属の弁護士らが、「被害救済弁護団」を発足したことを発表しました。 小林製薬が製造・販売した紅麹サプリをめぐっては、これまで把握していた5人以外に、サプリを摂取して死亡した120人が死亡との因果関係の調査対象となっていて、腎疾患の症状を訴える322人は入院治療が必要となりました。 小林製薬は2024年8月、2023年7月以降に出荷した「紅麹コレステヘルプ」などを対象に、医療費のほか、慰謝料や休業などの補償の受付を始めています。 こうした状況を受け、大阪弁護士会は今年4月の2日間で電話相談を実施。 弁護士約20人~30人態勢で電話を受け、健康被害や小林製薬への対応などの相談に応じてきたほか、9月には一部の健康被害に遭った人を対象に、対応について説明会を行うなど、全国に先駆けて幅広く被害の実態把握や対応を進めてきました。 被害者から寄せられた相談の声を受け、大阪弁護士会に所属する有志の弁護士らは10月9日、小林製薬が開始した補償について内容や基準が明確ではなく、不安を抱えている被害者が全国に多数いると考えられることから、弁護団を立ち上げたと発表しました。 弁護団は、いずれも大阪弁護士会の消費者保護委員会に所属する弁護士17人で、今後全国から被害相談を受け付けるほか、個別の被害に応じて小林製薬側への損害賠償交渉を行うということです。 相談は弁護団が作成するwebサイトから受け付けることとしており、初回の相談は無料で対応するとしています。
健康被害訴える女性「サプリ服用したら腎機能障害」「被害遭う以前のように楽しく食事できなくなった」
健康被害を訴え、大阪弁護士会主催の被害者説明会に参加した東京都内に住む50代の女性は弁護団の設立を受けて次のように話しました。 「紅麹コレステヘルプなどでの健康被害を受けた者達の損害賠償請求に関して、弁護団を立ち上げてくださることになり、感謝の気持ちでいっぱいです。健康を維持したくて、小林製薬という世の中の信頼を得ているはずの会社のサプリメントを服用した結果、まさかの腎機能障害になり、一時は生命の危機状態にまで陥りました。このような健康被害をうむ危険なサプリメントを製造販売したことは許されないことです。私は現在もなお、元の健康を取り戻せないまま、日々腎臓を労わる生活を強いられています。被害に遭う以前のように、楽しい食事や気楽な食事ができなくなりました。小林製薬は痛みをもって受け止めて、被害者への謝罪と相応の補償をすることを強く求めます」