「干物の王様」ウツボ、寒風でゆらゆら 徳島・牟岐町で天日干し始まる
牟岐町牟岐浦の牟岐漁港で2日、ウツボの天日干しが始まった。背開きのウツボがさおにつるされ、寒風に揺れている。漁が終わる2月末まで続く。 漁が解禁された1日、町内の漁師約5人がタコやシイラなどの餌を入れた筒状の仕掛けを離島周辺の岩場に設置。2日朝、捕まえた体長約80センチ、重さ800グラムほどのウツボを水揚げした後、港で頭や内臓、背骨を取り除き、尻尾の穴にひもを通して竹ざおにつり下げた。一夜干しさせ、1キロ2500円前後で販売する。 ウツボ漁歴27年の横田喜代重さん(77)=同町灘=は「干物の中の王様でウツボに勝るものはない。脂っこくなく上品な味わいを楽しめる」と話した。