「申し訳ありません…」「力不足を痛感」ブラックバス釣り大会参戦。戦略が甘く展開が後手に。「重圧に飲まれていた」
プロアングラーとして活躍する川村光大郎さんの連載「OPENMIND」。今回は、茨城県・霞ヶ浦で行われた、年に一度の大規模なバス釣り大会「バサーオールスタークラッシク」に初参戦した模様をレポート。 【写真】花室川で釣れたブラックバス
バスボート歴は半年。それでも理想のプランはできていた
初参戦となった「Basser Allstar Classic 2024」を終え、まだ余韻残るその間、更新が遅れ申し訳ありません。力不足を痛感した次第ですが、それなりの手応えはあって挑んだだけに、本番で釣ることの難しさを思い知りました。
うまくいけば、2日間ともリミットメイクは現実的だと考えていた
バスボート歴半年のボクが太刀打ちすべく考えたのは、あらかじめエリアは絞り込む代わりに詳しく把握すること。いくつかの候補を回ったうえで選んだ土浦エリアは、水温が下がってもバスをストックする条件を備えているうえ、魚影も濃いと感じました。 上手くいけば2日間ともリミットメイクは現実的に思え、時間的に余裕が生まれれば、単発ながらサイズが良かった通称「ドブ」と呼ばれる大山の水路で入れ替えを果たすのが理想プランでした。
厳しい現実が待ち受けていた初日。予想もしない強風が…
プラでは理想のプランも見いだせていたほどだったのですが、しかし…。試合まで毎日のようにフィールドへ出ていて、その間1日も吹くことがなかった強い北西風が、本番当日に吹いたのです…。 大抵、本湖は荒れていても流入河川に入れば平穏だったのが、強風が吹き抜けて釣りがし辛い!それだけならまだしも、肝心のバイトが全くないことに焦りが生じました。 ようやくチャンスが訪れたのは風が弱まってきた午後。橋脚に投じたブレーバーⅡ(スナッグレスネコリグ)が引き込まれ、アワセと同時に重い手応えも、ラインブレイク…。橋脚の土台か絡んだ枝木に擦れていたようです。 なんでこうなるのかと落ち込んでもいられず、状況が好転していることを察し最後まで集中するも、初日はそれっきりでした。
前日とはうって変わって穏やかな状況となった2日目
2日目は初日もファーストエリアに選んだ花室川からスタートしました。前日はノーバイトでしたが、この日は前日とうって変わって穏やかな日並だったことから、今一度やってみる価値はあるだろうと。釣り方も前日と同じく、シャッドプラグがメイン。 ひと流しめに待望のファーストフィッシュ! 490gでしたが、気持ち的にだいぶ楽になれました。2往復めにもう一発来ますが、魚体が見えたところで外れてしまいました。恐らく、600gくらいかな…。 そよ風程度ですが風も吹き始め、ちょっと時合いかも!? と、もうひと流しするともう一発! 今度はキャッチし770g! リミットメイクに王手です。 このままここで粘ることも考えましたが、3往復し予定より時間を費やしてしまったこともあり桜川へ。魚影は最も濃いと感じていたエリアゆえ、チャンスは必ず来ると丁寧に探るもノーバイト。 せめて2日目のリミットメイクは達成したいところでしたが適わず、17位で初参戦を終えました。