CL優勝でレアル・マドリーを退団するクロース「幸せだ。これ以上の去り方はないね」「僕たちに勝ちたい相手はちゃんと点を決めないと」
レアル・マドリーは6月1日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝、ボルシア・ドルトムント戦に2-0で勝利した。MFトニ・クロースは、希望した通りの形で引退できるとして、満足感を表している。 【動画】ヴィニシウスが貴重な追加点! 前半にはドルトムントの速攻から何度も失点の危機を迎えたレアル・マドリーだが、GKティボ・クルトワの好守もあってスコアレスのまま試合を折り返すと、後半にクロースのCKからDFダニ・カルバハル、さらにFWヴィニシウス・ジュニオールがゴールを決めて、2シーズンぶり通算15回目の優勝を果たした。 「キャリア最高の時期に引退したい」と今季限りでスパイクを脱ぐことを表明していたクロースは、キャリア6回目のCL優勝を果たしてマドリーを退団できることに、大きな喜びを感じているようだ。スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューで、次のように語っている。 「これ以上ない別れだって? こうすることをずっと考えていた。僕はこうやって去る……それだけさ」 「目一杯楽しんだよ。最後の1週間の空気は素晴らしかった。何としてでも勝ちたかったこの決勝のために集中していたし、実際にそうしたというわけさ」 「前半はうまくいかなかった。ダメだったね(笑)。だけど僕たちはいつだってプレーし続けるんだ。自分たちに勝ちたいんだったら、ゴールを決めないと。そうできないならば、結果は逆になり得るんだよ」 「こうやって去ることができて幸せだ。これ以上はないね」 クロースは、10年を過ごしたマドリーを後にする心境も語っている。 「この10年間で経験したことは忘れられない。寂しく思うのは間違いない。だけどこの決断を下したのは、また異なる人生を歩みたいと思ったからなんだ。でも今日みたいな瞬間を、チームメートと共有したロッカールームを、フットボールをプレーすることを考えて、間違いなく寂しく感じるだろう」 「それでも僕は、今日のような試合の後に去ることを望んだんだ」 なおクロースはドイツ代表としてEURO2024を臨んでから、選手生活を完全に終えることになる。