トランプ氏、接戦全7州で支持率わずかにリード 全米ではハリス氏 米大統領選まで2週間
【シャーロット(米南部ノースカロライナ州)=坂本一之】米大統領選は22日、11月5日の投開票まで2週間に迫った。世論調査によると、全米の支持率で民主党候補のハリス副大統領(60)は共和党候補のトランプ前大統領(78)を約1ポイント上回るが、勝敗を左右する接戦州の支持率はトランプ氏が1・1ポイントリードしており、両氏は接戦州での追い込みを図っている。 【写真】マクドナルドで従業員体験するトランプ氏 従業員が見守る中フライヤーを使う 大統領選は全米50州と首都ワシントンに配分された選挙人計538人の過半数を獲得した候補が当選する。主要メディアの情勢分析ではハリス氏が226人、トランプ氏が219人を確保する勢いで、残る接戦7州の93人を奪い合っている。 政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が集計した各種世論調査の平均支持率(21日時点)によると、全米ではハリス氏が49・2%でトランプ氏は48・3%。 一方、トランプ氏は接戦7州全てでハリス氏を0・4~1・8ポイント上回った。10月5日時点でトランプ氏がリードしていたのは3州のみだった。トランプ氏は接戦7州全体の支持率でも5日時点の0・2ポイントから1・1ポイントに差を広げている。 トランプ氏は21日、9月下旬にハリケーン「ヘリーン」が襲った接戦州の南部ノースカロライナ州を訪問。バイデン政権の災害対応を主導する連邦緊急事態管理庁(FEMA)の予算が「不法移民のために使われた」などと主張。一方、ハリス氏は同日、東部ペンシルベニア州など接戦3州を回り、無党派層への支持拡大を図った。 NBCニュースによると、各地では期日前投票が進み、郵便投票や投票所での直接投票で、すでに1448万人超が全米で投票している。