棚橋弘至が2026年1月4日の引退へ意気込み「闘いたい相手はいる」
「社長兼レスラーとしての期間は、社会人としての準備期間だった」
新日本プロレスは10月23日(水)、両国国技館で引退を表明した棚橋弘至が記者会見を開いた。会見で棚橋は改めて引退の理由や今後の展望について語った。 【動画】棚橋弘至 引退発表記者会見 棚橋はまず、10月14日に両国のリング上で発表した引退表明について振り返った。「100年に一人の逸材、そして新日本プロレス代表取締役社長、棚橋弘至です」と自己紹介し、集まった報道陣に感謝の意を述べた。 引退を決意するに至った理由として、ヒザの状態や腹筋の問題など、近年のコンディションに苦しんできたことを明かし、「最後の力を振り絞るために、社長就任を機に自分自身に期限を設けた」と語った。2026年1月4日の東京ドーム大会を引退試合とし、25年間のレスラー生活に幕を下ろす予定である。 棚橋はファンの表情が自分を支えてきたと述べ、チャンピオンとして防衛した試合後にエアギターを披露し、「愛してま~す」と叫ぶシーンが心に残っていると回顧した。多くの感情を抱えて歩んできたレスラー生活を「毎日感情が振り切れる経験だった」と表現し、この経験が自身を強くしたと振り返った。 今後の試合については、可能な限り日本全国で多くのファンの前に立ちたいと語り、来年1月の東京ドーム大会にも出場する予定だと明かした。また、新日本プロレスの所属選手全員とシングルマッチをしたいという意向も示し、若手選手からベテランまで、全員に何かを残せる試合がしたいと意欲を見せた。 質疑応答では、引退試合の対戦相手について問われ、棚橋は「闘いたい相手はいる」としつつも、まずはEVILを倒すことが最優先だと語った。2025年の東京ドーム大会でEVILとの一騎打ちを希望しており、「まずはEVILを倒します」と強調した。 さらに、他団体の選手とも対戦したい意向を示し、「多くの選手がSNSで『最後に一回どうだ?』みたいな対戦要求もきていますし、今年は年末にDRAGONGATEさんで(そのまま)市川選手とも闘いますので、プロレス界の役に立てるなら、ファンの方が喜ぶなら、ドンドンやってみたいと思います」と積極的な姿勢を示した。 続けて現在WWE所属の中邑真輔、AEW所属の柴田勝頼との対戦をファンが期待していることにも触れ、「同じ時代を生きてきたライバルなので。いろんな問題をクリアできればとういことですかね」と語った。 現在保持しているNEVER無差別級6人タッグ王座についても言及し、矢野通とボルチン・オレッグと話し合いながら、引退までベルトを守り続けたいとの意向を示した。 引退後の社長業について問われると、「社長兼レスラーとしての期間は、社会人としての準備期間だった」とし、引退後は新日本プロレスをさらに発展させるために尽力する意欲を見せた。「過去最高の新日本プロレスを目指せる」と自信をのぞかせた。 会見中、突如としてEVILが乱入し、棚橋を挑発。EVILは「お前の死に場所は2025年1月4日東京ドームだ」と宣言し、棚橋の引退を茶化した。これに対し、棚橋は「1月4日でEVILを倒して、最高のスタートを切る」と冷静に返答。自身の調子の指標として腹筋の状態を挙げ、EVIL戦に向けての意気込みを語った。 棚橋弘至の引退まで残り1年2ヶ月。彼の最後の闘いをファンは見届けることができるのか、大きな期待が寄せられている。 <写真提供:新日本プロレス>
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