ロースコアの展開に、打つ手も限られた日本ハム・新庄監督

　日本ハムは12日、本拠地（エスコン）でCSファーストステージ初戦を行い、ロッテに0―2で敗戦。ステージ突破に向け後がなくなった。 【写真】一矢報いた万波 　先発・加藤貴は初回から走者を出しながらも、要所を締める投球で相手打線に得点を与えず。4回まで4安打無得点の好投を見せた。だが、5回に先頭・中村に甘く入った直球を左中間席最前列に運ばれる一発で先制点を許すと、7回にも先頭のポランコに被弾。2本のソロに泣いた左腕は、この回途中での降板を強いられた。 　一方、打線は初回から相手先発・佐々木の150キロ超え直球と鋭い変化球に翻弄され、6回まで3打無得点。二塁すら踏めず圧倒された。7回に安打と内野ゴロでようやく二死二塁の得点機をつくったものの、万波が空振り三振。結局8回まで佐々木を攻略できず、9回も鈴木、益田の救援陣から得点を奪うことができなかった。 　大事なCS初戦を落とした新庄剛志監督（52）は、「（佐々木の投球が良くて）何も動けなかった。ランナー出なかったし、コントロールも良かったし。気合が入ってましたね」と相手の好投に脱帽。「スライダーでカウントを取ってくるボールが狙い目でしたけどね」と分析しつつ「ま、でも口では簡単に言えますけど、打席に立ったことないし」と攻略できなかった悔しさに唇を噛みしめた。 　これで13日の2戦目に負ければ、早くも敗退が決まる。ソフトバンクとのCSファイナルに向かうためには連勝、または1勝1分けしかなくなったが、指揮官はこう力を込める。 「もう選手がどうとかこうとか関係ない。明日負けたら終わり。明日勝って、明後日も試合して勝って福岡行ってね。（ベンチの）雰囲気は悪くないんでね」 　13日の第2戦は先発・金村に加え、今季10勝を挙げた左腕・山崎も中継ぎで投入する覚悟を決めている指揮官。崖っぷちからの逆襲を諦めてはいない。