「自社発電の15%を賄える」中国電力・島根原発2号機の再稼働 電気料金の価格は? 広島でも賛否の声
中国放送
「島根原子力発電所」の再稼働についてお伝えします。島根原発は、中国地方唯一の原発です。広島県の県境から約50キロ離れています。 【写真を見る】「自社発電の15%を賄える」中国電力・島根原発2号機の再稼働 電気料金の価格は? 広島でも賛否の声 1号機は、廃炉に向けて解体作業中です。3号機は、2030年度までの運転開始を目指しています。7日に再稼働するのは、2号機です。 運転再開は、定期検査で停止した2012年以来です。広島の反応を取材しました。 島根原発2号機は、東日本大震災で事故を起こした福島第1原発と同じ沸騰水型。 この型の原子炉としては、10月の宮城県・女川原発に続き、全国で2番目の再稼働です。核燃料の装てんを終え、12月2日、津波を防ぐ防波壁や原子炉などを浸水から守る扉といった安全対策設備が公開されました。 中国電力 中川賢剛 社長 「地域の安定供給に向けた役割を果たすことはもちろん、化石燃料の消費量を削減、燃料価格の変動リスク軽減に大きく貢献する」 再稼働を巡って、広島の人の声を聞きました。 賛成(30代) 「給料が増えればいいが、上がらない。支出を切り詰め、電気代が安くなれば」 賛成(40代) 「今後の社会を考えると、化石燃料には限りがある。より良い生活にするなら」 反対(70代) 「賛成できない。危ない。妹が島根にいる。(怖いのは)放射能漏れ」 反対(40代) 「自然災害が多いので、『絶対安全』の担保がない限り難しい」 反対(70代) 「東北や山陰が(施設を)作りやすいと思うが、福島の原発事故を忘れられない」 賛成(30代) 「半導体・デジタル産業を維持するため、それなりの電力が必要だ。(エネルギーの)幅広い選択肢を持つことが、資源が豊かでない日本に大事」 反対(40代) 「電気代は高いが、再生可能エネルギーの分野で発展してほしいので反対」 中国電力は、島根原発の再稼働を受けて、法人向けの電気料金を2025年4月から1キロワットあたり0.3円値下げします。一般家庭向けの料金には、すでに再稼働を反映しているということです。
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