スマホを枕元に置いて寝てはいけない…睡眠の専門家が推奨する「スマホ離し」の3ステップ
■年齢が上がるほど、割合も回数も増える ちょっと恥ずかしくてあまり人には言えないかもしれませんが、何も恥じる必要はありません。男女ともに50代以上だと半数以上、40代でも3割くらいの人が経験している、実にありがちな現象なのですから(図表1)。 トイレに行きたくなる「夜間頻尿」はあって当たり前、なければラッキーと言えるくらいに考えていただくといいでしょう。 とはいえ、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というようなものではなく、できるならば解消したいものですよね。 せっかく気持ちよく寝ていたのに、「あ、トイレ行かなきゃ」と目が覚めるなんて、すごく損した気持ちになります。それでも再びベッドにもぐりこんだあとすぐに眠れればいいですが、寝付けなくて悶々(もんもん)としてしまうと、睡眠不足になってしまいます。 ■「寝る前にコップ1杯」は明らかに多すぎ 夜間頻尿対策の1番目は、水分対策です。 なぜ尿意をもよおすのかと言うと、布団の上で「おもらし」をするわけにはいかないので、膀胱から脳に「起きなさい」と指令が行くからです。 まずは寝る前の水分補給には慎重になってください。「寝る前にコップ1杯(約200ml)の水を飲む」と推奨されていますが、これは明らかに多すぎと思われます。それが夜間頻尿の原因になってしまっているのです。 もう1つ最近よくあるのが、夜寝る前にプロテインを飲むこと。筋肉を鍛えたい人が寝る前にプロテインを飲むと、筋肉作りに役立つというのが、一昔前のトレーニング理論にありました。 実は今は夜寝る前ではなく、「トレーニング前後に飲みましょう」ということになっているのですが、昔のトレンドを引きずっている人がいるのです。 当然のことながら、寝る前にプロテインを飲むとなると、それなりの水分を摂ることになってしまいますよね。 もしもあなたが寝る前にプロテインを飲んでいるのであれば、その習慣を見直しましょう。飲むのを寝る1時間以上前にして、就寝前に水分を排出するようにしてください。