【速報】KP61スターレットか、ポルシェ 911 GT3 RSか、はたまた…【第62回全日本模型ホビーショー】
2024年10月12日(土)と10月13日(日)の2日間、東京ビッグサイトにて『第62回全日本模型ホビーショー』が開催中(当日1200円/中学生以下無料)。そこで気になるカー&バイク・ホビーを、まずはディスプレイモデルから速報としてご紹介しよう。 今回の注目はアイテムの東西対決、“東”の代表はKP61! 今回のスケールカーモデルの目玉は完全に東西のアイテムで真っ二つという印象。“東”はハセガワの『1/24 トヨタ スターレット KP61 S (3ドア) 中期型 1980』(2024年11月23日ごろ発売予定、予価3520円・税込)だ。1978年に登場し、最後の国産FRハッチバックとなった2代目スターレットの1980年モデルで、俗に中期型と呼ばれる仕様。ヘッドライトが角型になったのが特徴だ。ハセガワがモデルアップしたのはサンルーフが標準装備となったスポーツグレードの“S”で、徹底した実車取材を行なったという。ハセガワのキットはオーソドックスな手法で手堅く実車を再現しており、申し分のない出来だ。 KP61は老若男女に愛されただけでなく、富士フレッシュマンレースなどのアマチュアの登竜門的なレースやジムカーナなどで、かなり長い期間使用され続けていたので、広い層に“刺さる”アイテムだろう。ロールバーやバケットシートをセットしたアマチュアレース仕様のバリエーション・キットが欲しくなる人も少なくないかも知れない。個人的には既発売だが、次の3代目のEP71アマチュアレース仕様のキット化も熱望しておきたい。(*) *初出時に誤解されやすい表現を用いた箇所を10月12日に補足訂正いたしました。関係諸氏にご迷惑おかけした事をお詫びさせていただきます。 “西”の雄はポルシェ 911 GT3 RS! 他方、“西”はタミヤの『1/24 ポルシェ 911 GT3 RS (992)』(2024年12月発売予定、予価4050円・税込)だ。911 GT3 RSは長い歴史を誇るポルシェ911シリーズの中で、サーキット走行を重視した高性能ロードカーとして2022年に発表された1台。ボンネットやフェンダーにベントを設け、前後のホイールアーチやルーフに整流フィンを装備。さらに大型リヤウイングには可変式のDRS(空気抵抗低減システム)が採用されて空力が徹底的に追求されただけでなく、車体各部にCFRPを多用するなど軽量化も実現。リヤに搭載されるエンジンは4.0L 水平対向6気筒。数々のレーシングテクノロジーが投入され、525psを発揮する。 タミヤのキットはボディ各部にエアベントを開け、整流フィンが装着された迫力ある姿が実感たっぷりに再現され、ボンネットやルーフのカーボン素材、ダッシュボード、メッシュ素材のシートやドア内張はデカールで表現される。ブレーキキャリパーとディスクは別部品化され、ミラー面やハイマウントストップランプには金属製インレットマークが用意されるなど、細部も抜かりはない。ご丁寧に塗装用マスクシールも付属する。また、エアベントなどのボディの黒い部分は別パーツで、これが驚くべき勘合精度でピタリとハメ合わされる。デカール表現の部分と相まって、極論、ボディを塗装しないでも2色の塗り分けボディが完成してしまう(ちなみにキットのボディ色はホワイト)のだ。 あまりにキッチリとした勘合をやると、塗装したパーツをハメ込む際に塗面を傷つけてハゲてしまうという問題が生じる。事実、某社のクレーン車のキットはブームを伸縮させるとその問題が生じるため、「クレーンブームは塗装しないでください」と説明書に書かれているほど。タミヤのこのキットの場合、勘合部分を動かすことはないが、パーツ間のクリアランスはエアブラシ塗装の塗面に影響しない程度に微細なものを確保しているという。このあたりの話は実車の樹脂パーツの整形にも通底するため、後日、あらためて解説してみたい。 独自路線をガッチリと固めつつあるアオシマのスナップキット軍団に死角なし!? 近年のカーモデルで無視できない存在がアオシマの『楽プラ スナップキット』シリーズだというのに異論はないだろう。誰でも簡単に組み立てられ、塗装不要でツヤツヤピカピカのボディが楽しめる画期的なモデルカーだ。 アッという間に車種が「働くクルマ」にまで広がり、今度はついに外国車の旧車、『1/32 フォルクスワーゲン ビートル』(2025年発売予定、価格未定)が会場発表された。モデル化されるのは1955年のオーバルウィンドウ・モデルで、最近の同シリーズでおなじみとなってきたローダウン仕様にも組み立て可能なギミックを備える。 もちろん国産の名車も忘れていない。もう一つの会場発表、つまり隠し玉は『1/32 ホンダ DC2インテグラ タイプR』(2025年発売予定、価格未定)だ。1998年の後期型を再現するという。こちらもローダウン仕様にも組み立て可能なギミックを備える。 乗用車系の隠し玉、会場発表は『1/32 スズキ JA11 ジムニー』(2025年発売予定、価格未定)。現行のJB64はすでにラインアップされて好評を博しているが、2代目の3期モデルへ先祖返りのラインアップだ。 そして最後の隠し玉、会場発表は「働くクルマ」からのチョイス。『1/32 日野デュトロ パッカー車』(2025年発売予定、価格未定)。キャブは日野デュトロ、パッカー部はShim Meiwa製G-PXを再現している。ボディ下部の装備もリアルに再現するという。ただしリフトアップ仕様にも組み立てられるというのは蛇足かもしれない。 無論、会場発表の隠し玉ではないが、『1/32 ホンダNA1 NSX』(2025年発売、価格未定)もモックアップが展示されている。 こちらも直近で発売されるであろう『1/32 ニッサン S30 フェアレディZ カスタム』(2025年発売予定、価格未定)。従来、発売されていたS30 フェアレディZのキットにカスタムリップスポイラーと16インチ ワタナベ 8スポークホイールと引っ張りタイヤをセットしたもの。ボディカラーによってセットされるホイールの色が違うものがセットされる。ノーマル車高にも組める。 おそらく最も早く市場で見ることが出来るのが『1/32 トヨタ スプリンタートレノ カスタム』(2025年2月発売予定、予価2640円・税込)。S30 フェアレディZ カスタムに準じた仕様だ。こちらは14インチのカスタムホイールと引っ張りタイヤが装備。 スナップキット軍団は1/32スケールだけではない。いわゆるオーセンティック・スケールの1/24スケールにも展開の幅を広げている。『1/24 楽プラ スナップカー JB64 ジムニー 2018』(2024年11月発売予定、予価3960円・税込)に続き、ランサー・エボリューションなどの予定が会場でアナウンスされていた。 この他にもカー&バイク・モデルは盛りだくさん! もちろん【速報】のレベルでは紹介しきれないのだが、とりあえず注目作を駆け足で。 オジサン世代感涙の『1/12 ワイルド7 飛葉ちゃんのCB750FOUR』(2024年11月発売予定、予価7040円)がアオシマから登場。専用パーツで完全再現。 若い世代に人気の『ゆるキャン△ SEASON3』 からは『1/12 志摩リンのスクーター』(左)と『1/12 土岐綾乃のミニバイク』(右)はアオシマからそれぞれ2024年11月発売予定で、予価は各3740円(税込)。 ハセガワから『1/12 ホンダ XLR BAJA (MD22) (1991)』(2024年12月27日ごろ発売予定、予価3960円・税込)が登場、会場では実車も展示されている。 BEEMAXでは『1/12 MAZDA 787B』の開発スタートの一報。発売予定日も価格も未定だが、日本のモータースポーツ史に欠かせない1台だけに楽しみに待ちたい。 まずは駆け足でお届けしたが、RCカーやミニ四駆などの実走系モデル、ダイキャストカーなどの完成品は追ってご紹介したい。
MotorFan編集部
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