即戦力!? Jリーグに呼びたいフリーの名手(2)かつて日本代表をボコボコにした男
2月23日、明治安田Jリーグの2024シーズンが幕を開けた。欧州の移籍市場が閉じた後も新天地が決まらない“フリーの選手”は多く、移籍金が必要ではないため、日本のチームも触手を伸ばしやすい。今回は、Jリーグのクラブも獲得が可能な6人のフリー選手をピックアップして紹介する。(成績は『transfermarkt』を参照)。
MF:オゲネカロ・エテボ(ナイジェリア) 生年月日:1995年11月9日(28歳) 前所属:ストーク・シティ(イングランド) 昨季リーグ成績:17試合0得点0アシスト(アリス・テッサロニキ) 今からおよそ8年前、リオデジャネイロオリンピックで日本代表に“悪夢”を見せたのがオゲネカロ・エテボである。オリンピックに臨むナイジェリア代表の一員としてサムライブルーと対戦した攻撃的MFは、66分までに圧巻の4ゴールを記録。グループリーグ初戦で、5-4の打ち合いを制する立役者となっていた。 当時ポルトガルのフェイレンセでプレーしていたエテボは、2017/18シーズン後半はラ・リーガに所属していたラス・パルマスへローン移籍。同時期からナイジェリア代表で主力に定着すると、シーズン終了後に行われたロシアワールドカップでは全3試合でフル出場を果たす。大会終了後にはチャンピオンシップに降格したばかりで、1年でのプレミアリーグ復帰を目指していたストーク・シティに完全移籍で引き抜かれた。 順調にキャリアアップを果たしていたかと思われたエテボだが、そこからやや伸び悩んでいる。ストーク移籍が結果的に失敗に終わると、構想外となったことでヘタフェやガラタサライ、ワトフォードなど毎シーズンのようにローン生活が続いた。昨季はギリシャのアリス・テッサロニキで主力としてプレーしたが、シーズン終了後に保有元のストークと契約満了に伴い退団している。 フリーとなってから半年が経過した今冬の移籍市場では、トルコのアダナ・デミルスポルへ加入間近と一部報道では伝えられていた。しかし、メディカルチェックで問題が発生した模様で契約には至らず、現在も無所属が続いている。まだ28歳と年齢的には問題がなく、近年の成績を見ても即戦力として十二分に計算できる選手なため、Jリーグを含めた複数のクラブで争奪戦となっても不思議ではない。
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