百田尚樹氏が炎上発言を撤回 減俸検討も無報酬だった
作家で日本保守党の百田尚樹代表が10日、愛知・名古屋市内で街頭演説会に参加し、自身の発言を撤回した。 百田氏はこの日、告示された名古屋市長選(24日投開票)に減税日本、日本保守党の推薦で立候補した広沢一郎前副市長の街頭演説会に日本保守党共同代表で前市長の河村たかし氏、同党の有本香事務総長らと応援で駆け付けた。 百田氏は「謝罪と弁明をさせてください」と切り出し、8日のユーチューブチャンネル「ニュースあさ8時!」での自身の発言について説明した。 少子化対策で百田氏は「社会構造を変えるしかない。ええ言うてるんちゃうねん」「小説家のSFと考えてください」と念押ししたうえで、「女性は18歳から大学に行かさないとか」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にする」「30超えたら子宮摘出とか」と発言し、炎上。前日にXで「『ディストピア的喩え』ではありましたが、私の表現のドギツさは否めないものがありました」と謝罪していた。 この日、公の場に姿を見せた百田氏はヤジも飛ぶ中、聴衆に対し、「少子化をどうするかを考えた時、原因はいくつもある。その話をずっとしていた。社会構造を変えること。女性の意識を変えること。あくまでSFですが、やってはいけないことの過程で話しました。そこで分かりやすくするためにこういう方法があるよ。ダメなことを例で挙げたが、どぎつい話もありました。聞いてた人には不快に思う。Xでも謝罪したが、改めて、発言を撤回して、不快に思われた方々に謝罪します」とおわびした。 その後、報道陣の取材に有本氏は「代表の報酬を減俸しようかと思ったが、今のところ無報酬なので減俸できない。本人も反省している。いろんな地域に出て行って、子育て支援の成功例を探り出していく」と話した。 百田氏は「全文を見てほしい。あってはならないことを前提で、話している。主張ではなく、社会構造は変えられないということで話している。表現で下品であり、その分においては撤回し、謝罪した」と説明し、広沢氏や河村氏には「私の発言でご迷惑をかけました。すいません」とわびたことも明かした。
東スポWEB