特定失踪者、啓発動画を公開 家族が早期解決訴え 政府
政府は1日、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない「特定失踪者」問題の解決に向け、家族が出演したビデオメッセージを公開した。 特定失踪者を対象とした啓発動画の公開は初めて。早期解決への機運を高めるのが狙いだ。 林芳正官房長官は記者会見で拉致問題について「国民が心を一つにして、一日も早い帰国実現への強い意志を示すことが解決に向けた力強い後押しとなる」と述べた。 動画は約8分。青森県で1969年に消息を絶った今井裕さん=失踪当時(18)=の兄で、特定失踪者家族会の今井英輝会長が「政府の力で早く解決してほしい」と訴えている。 拉致問題対策本部のホームページ(HP)と同本部のユーチューブチャンネルで視聴可能で、英語、韓国語、中国語版も公開。政府によると、特定失踪者は871人に上る。