斉藤立、来秋の講道館杯で復帰目指す 首の手術で長期離脱も「4年間戦うための土台を作る」
柔道男子100キロ超級代表で首を手術した斉藤立(JESグループ)が8日、都内で取材に応じ、来年11月の講道館杯で実戦復帰を目指す考えを明らかにした。 斉藤は手術に至った経緯を説明。3月に右手の指先にしびれを感じ、5月には背中に激痛が走るなど力が入らない状態となった。「(五輪の)試合前だったので割り切ってやるしかない」と治療を続け、8月にパリ五輪に出場。帰国後の休養を挟み稽古を再開すると、症状が悪化していた。 病院で検査の結果、頸椎のヘルニアと脊柱管の狭窄が判明した。首に強い衝撃を受ければ、脊髄損傷の恐れもあると医師に伝えられ、手術に踏み切ることを決断。2週間の入院を経て、現在は国立スポーツ科学センターに宿泊しながらリハビリに取り組んでいる。 練習再開までは約半年かかる見通しで、11月の講道館杯に照準を合わせていく。パリ五輪は個人戦で7位。団体戦でも決勝で2敗と悔しい結果となり「負けたままじゃ終われない」と雪辱への思いは強い。それでも、4年後のロサンゼルス五輪を見据え「柔道をしたい気持ちをしっかり抑えて、焦らず徐々にやっていく。これから4年間戦うための土台をしっかり作っていくことが大事」と自身に言い聞かせた。
報知新聞社