「マイナ保険証」使ってる?全人口の約6割が“登録済み”でも、利用率は低調...切り替えなかったらどうなるの?
来月で発行が終了となる「健康保険証」。その代わりとなるのが、「マイナ保険証」です。まもなく本格運用となるマイナ保険証。私たちはどう付き合えばよいのでしょうか?
全国の医療機関での利用率は13.87%
12月2日以降、新たに発行されなくなる“健康保険証”。その代わりとなるのが、マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」です。厚生労働省によると、今年9月時点で、マイナ保険証を「持っている人」は約61%。 しかし、実際に病院で、使われているかというと大きな隔たりがあるようです。
愛知県豊田市にある『すくすくこどもクリニック』。受付には、マイナ保険証の読み取り機が設置されています。しかし取材中、20人ほどが診察を受けていましたが、その内、マイナ保険証を使った人は“0人”。みなさん、従来の保険証を提示していました。
来院した人からは、「(マイナ保険証を)持ってるんですけど、個人情報の流出がやっぱり怖いですね。4桁の暗証番号はあるとはいえ、ちょっと使いにくいですね」、「使っている方を見たことないので、面倒くさいのかなって。薬手帳もアプリであるとなると、別にいらないかなって思っちゃって」など声が。
去年3月から、読み取り機を置き、マイナ保険証に対応しているこちらのクリニック。その当時から、利用者は増えていません。『すくすくこどもクリニック』神谷裕文院長は、「(マイナ保険証を使っている人は)あまりいないですね、正直なこと言うと。一日1人いればいい方だと思います」と答えます。
読み取り機にマイナンバーカードをかざし、顔認証をすることで使えるマイナ保険証。この顔認証が、利用が広がらない背景の一つとみられます。 受付スタッフ曰く、「患者さんがすごく具合が悪くて、お子さんなんですけど。ぐったりしているところに、顔認証するのが大変だった」ということも。 顔認証以外には、暗証番号を入力する方法もありますが、登録時の番号を忘れている人が多いといいます。