「マイナ保険証」使ってる?全人口の約6割が“登録済み”でも、利用率は低調...切り替えなかったらどうなるの?
厚生労働省によると、全国の医療機関で今年9月、マイナ保険証を利用した人は、わずか13.87%。利用率は上昇傾向ですが、まだまだ浸透していないのが実情のよう。 『すくすくこどもクリニック』の神谷院長は、「個人的には今までで全然困ってないので、それ(従来の保険証)でいいんですけど」と、マイナ保険証について話しました。
“持っていない”理由は多種多様
医療機関にも戸惑いが見られるマイナ保険証。街の人はどう思っているのでしょうか? まずは、マイナ保険証を「使っている人」の意見から。50代女性は、「クリニックと薬局の両方で何か月も前から使っている。記録が残るのがいいなと思う」と回答。30代女性は、「最近使っているんですけれど、子どもたちのものに。顔認証はまだできなさそうなので、暗証番号を私が打って入れています」と答えました。 使っている人もいる一方、多かったのは、「まだ使っていない」、「持っていない」という人。
「持っているが使っていない」という60代男性は、「デメリットの方が多い。落としたら全部ひも付いてるでしょ?落としたときに全部申請が大変でしょ?」と回答。 また、「持っていない」という人からもさまざまな理由が寄せられ、10代男性からは「現行の保険証が使えるので、まだそれでいいかなと思う」、20代女性からは「(カードが)顔付きなのが恥ずかしい」、70代女性からは「マイナンバーカードは持っているが (保険証とはひも付けていない)。手続きをやろうと思ったけれど、年寄りになるとスマホ触れないの怖くて」など声が集まりました。
高額療養費制度もすぐ使える!「マイナ保険証」の利点
便利な面も兼ね備えている「マイナ保険証」。過去のさまざまな病院でのデータ、薬などのデータが一括化されているほか、救急時にも過去の治療などもすべて集約されているので、スムーズによりよい医療を受けることができます。 また緊急の入院時、これまで申請が必要だった「高額療養費制度」をすぐ使えることができます。 では、「マイナ免許証」を登録しないと、今後どうなっていくのでしょうか?
健康保険証は使えなくなりますが、マイナ保険証の登録有無関わらず、「資格確認書」というものをもらうことができ、この「資格確認書」が、現行の保険証と同じような役割を担うものとなります。 来年3月には、「マイナ免許証」もスタート。自身の状況に合わせて、情報収集をしていくことが大切です。