公開練習でシャドーを行う重岡優大

　「ボクシング・４８・６キロ契約１０回戦」（２４日、大和アリーナ） 　「３１５０×ＬＵＳＨＢＯＭＵ　ｖｏｌ．１」のセミファイナルで再起戦を行う前ＷＢＣ世界ミニマム級王者の重岡優大（２７）＝ワタナベ＝が１５日、都内のワタナベジムで公開練習を行った。 　３月に王座陥落してからの再起戦で、ＷＢＯ９位のサミュエル・サルバ（２７）＝フィリピン＝と対戦する優大は、ＷＢＯアジアパシフィック９位のリチャード・ガルデ（フィリピン）と４ラウンドのスパーリングを行うなど、順調な仕上がりを披露した。 　７月２８日には弟の重岡銀次朗（ワタナベ）もＩＢＦ世界ミニマム級王座から陥落。優大は「それでも俺たちの闘志は燃え続けている。それを前面に出した、気持ちのこもったボクシングができれば。重岡兄弟は強いというところを、まず兄の僕がしっかり見せられれば」と気合十分だ。 　兄弟で無冠となり、「僕も弟もそのことに関しては今でも毎日悔しい思いをしているし、そうなったことで僕も弟も格闘技人生で一番、心の底から強くなりたいと思っているのは間違いない。今が一番強くなりたい」と、より強さに貪欲だという。「チャンピオンに返り咲くのは目標だが、その前に強くなる、前回よりレベルアップするというのがある。そこをこなした上でＫＯにつなげたい。殴り合いで負けたくない、どう変わろうともそこだけは曲げたくない」と語った。 　主戦場としてきた「３１５０ＦＩＧＨＴ」は、今回から「ＬＵＳＨＢＯＭＵ」と合体して「３１５０×ＬＵＳＨＢＯＭＵ」に衣替えする。優大は「１回目は内容が問われると思う。恥じないような試合をします。勝手に背負っていると思う。俺がしょぼい試合をしたら、（イベントが）しょぼいと思われる。マジ、イケてる試合します」と責任感をにじませた。 　３１５０ＦＩＧＨＴの亀田興毅ファウンダーは優大、レラト・ドラミニ（南アフリカ）とのＩＢＦフェザー級王座挑戦者決定戦に臨む亀田和毅（ＴＭＫ）、ＷＢＯスーパーフライ級１位のＫＪ・カタラジャ（フィリピン）と５２・５キロ契約で対戦する健文トーレス（メキシコ）の３人に「勝てば世界戦という試合なので、皆しっかりと準備して勝ってもらいたい」とハッパを掛けていた。