日本人「就職しました」⇒国「おめでとう!所得税、もらうね」自治体「住民税も!」…“日本人の一生”に課される税金、エグいほどある【税理士が解説】
いつ、どんな税金を納めるのか?ライフステージでざっくり解説
今度は「税金とライフステージ(人生)」について見ていきましょう。まず「国税」(図表3)。 皆さんお馴染みの「消費税」は、国にとってありがたぁ~い財源ですが、お年寄りから子供まで、貧富の差も関係なく負担する税金です。 そして、税収の中で大きな割合を占める「所得税」。会社に勤めて給料をもらったり、銀行にお金を預けて利子を受け取ったりしたときにかかる税金です。また、会社を起業すると「法人税」もかかります。最後に、人が亡くなると、その人の財産が家族や近親者に引き継がれ、その財産に課税されるのが「相続税」です。 次に、「地方税」(図表4)。 ん? ここでも「消費税」が登場していますよね。ざっくり説明しますと、先ほどの国税の「所得税」とセットで「住民税」が、「法人税」とセットで「事業税」が登場してきます。 そして、18歳になると、「選挙」に参加できます。そう、選挙は民主主義を支える根幹で、街頭で「値上げだ~、増税祭りだ~、わっしょい!」と騒ぐテレビ内の政治家に対してもチェックしなければいけないわけですよね。 あと、自動車の免許を取得できるのも18歳。自動車を購入すると「自動車取得税」がかかりますし、自動車を所有し続けると毎年「自動車税」を納めなければなりません。あと、燃料のガソリンにも「揮発油(きはつゆ)税」という税金がかかります。自動車産業も税金だらけ…。自動車産業の声を代表する政治家の皆さんにも活躍を期待したいところです。 私たちが住む家や駐車場などにかけられる税が「固定資産税」です。税額は、地方自治体が定めた価値を基準に決定。土地や家屋の価値を決める調査は3年ごとに行なわれますが、税のしくみが複雑なのに加えて、一度にたくさんの土地を調べるため、とてもミスが多いとも聞いたことがあります。 図表4の「地方税」と、前で説明した「国税」を比較しても、「消費税」の存在感は「ハンパない」ですよね。「消費税」は本書6限目でじっくり解説していきたいのですが、皆さんは「たばこ税」「酒税」の存在も気になるのでは…? まずは、「たばこ税」と「酒税」を解説しておきます。